お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「天才」の特徴と正体。天才になる方法とは

尾池哲郎(工学博士)

天才の定義と天才の正体

ここで私なりの天才の定義をまとめます。

天才の定義とは

天才とは、誰も見たことがない風景が見えてしまい強烈に感動している人のことです。

しかもその風景に到達するための方法がなんとなくつかめているために、才能の鍛錬に恐ろしい集中力をみせます。結果として周囲に「天才」と認識されることになりますが、才能は本人にとって道具でしかありません。

しかもその才能は急がなければ到達できないという焦りによる結果ですので、目的以外にその才能を利用されることに嫌悪感を覚えます。

すべては彼らが見ている「風景」が彼らを天才に見せていますが、その風景は過去の価値観の中で生きる人々には想像しにくいものです。

つまり「天才」の正体とは

天才とは、誰も見たことがない風景が見えてしまっている人のこと。

そしてこの「見えている」ということこそが、天才の最大の強みです。

なぜなら、見えていれば進むことが怖くないからです。未知の世界へ踏み出す一歩を妨げるのは、恐れです。恐れは、見えていないことから生じます。

車の運転がそれほど怖くないのはブレーキがついているからですが、それだけではありません。一度ブレーキを踏んで止まった経験をしているからです。止まった時の自分をイメージできるから怖くないわけです。

身震いするほどの素晴らしい風景を目の当たりにし、そこに到達するために才能を磨き上げ、到達するための前進を全く躊躇しない人。それが天才の正体です。

次ページ:今からでも天才になれる?

SHARE