幸せ恐怖症とは? 原因と特徴&克服方法4つ【心理学】
毒親・恋人のせい? 幸せ恐怖症の原因5つ
上記特徴のある幸せ恐怖症。どうしてそんな風に感じてしまうのでしょう?
考えられる原因を挙げてみます。
(1)子どもの頃の家庭環境に問題がある
ネグレクトやDV、いわゆる毒親など、家庭環境に問題がある場合は、健全な自己肯定感が育たないことがあります。
すると、自分に価値が見い出せず、「自分は幸せにふさわしい」と思えなくなってしまうのです。
(2)両親、とくに母親に対する罪悪感が強い
母親が幸せそうではない場合、子どもは「お母さんが幸せではないのだから、自分だけが幸せになってはいけない」と思うことがあります。
無意識のうちに、「自分が幸せになってしまうと、お母さんを見捨てたことになる」と思い込んでいることが多いのです。
(3)大きな喪失体験をしている
大切な誰かを失っていたり、うまくいっていたのに突然どん底に突き落とされたりするような体験をしていると、もう二度と喪失感は味わいたくないと思います。
すると、「傷つかないために大切なものを持たない」という選択をするようになります。

喪失感と向き合うには? 対処法を心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。
(4)不幸せな状態に慣れてしまった
波乱万丈な人生を送ってきている場合、うまくいかないことや不幸せであることが普通の状態なので、幸せに違和感を覚えるようになります。
幸せになることは、未だ体験したことがない領域。そこに恐怖を感じるのです。
それならば慣れ親しんだ不幸せの状態のほうが安心だと感じてしまいます。

幸せを感じにくい人とは? 幸せになれないと感じる原因と対処法を心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。
(5)過去に浮気などで傷つけられた
過去の恋人が何度も浮気を繰り返していたり、暴力を振るわれたりといったつらい経験があると、(4)と同様に、自分にとって恋愛=不幸せではない状態が当たり前になってしまう場合があります。
新たな恋人が誠実にまっすぐあなたと向き合ってくれる、心から愛してくれることに驚き、違和感を感じてしまうのかもしれません。

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