打たれ弱い人の特徴5つ。打たれ弱い原因や克服方法も解説
打たれ弱い若者が多い理由
「今どきの若者は打たれ弱い」などと言われることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。考えてみました。
打たれ弱いのかどうかは個人によって違うものですが、実際のところ、仕事において世代間ギャップを感じている人は少なくないようです。
ゆとり世代と呼ばれる若い世代は、休みをしっかり取り残業をなるべくしないなど、ワークライフバランスを重視する傾向があります。一方で上の世代は、がむしゃらに仕事に時間を費やしてきた人が多いために、そうした若い世代の姿勢が物足りなく感じることがあるようです。
「指示されたことしかやらない」「仕事に対する姿勢が消極的」「冷めている」「気に入らないことがあるとすぐ会社を辞める」という印象を持っている人もいるでしょう。
とはいえ、上の世代と若い世代では、社会背景が異なるために、そのような態度が一概に「打たれ弱くなった」と断言できないと思われます。
バブルの時代は終身雇用で給料も右肩上がりでした。ところが、今の若い世代は生まれたときから不況が続いており、そういった保証はありません。将来は不透明で、会社に勤めていてもいつリストラされるかわからない時代です。
社会に夢や希望が持てなくなっている世代だともいえるので、自分を犠牲にしてまで仕事にエネルギーを費やすことに意味を見い出せなくなってきているのではないでしょうか。
また、SNSの爆発的な普及によって、多様な価値観が認められるようになり、様々な選択肢があることを若い世代は知っています。
働き方も多岐に渡るようになりました。ひとつの会社に固執するよりも、もっと自分に合う会社や働き方があるのではないかと考えても不思議ではありません。
そういった事情から、世代間ギャップが生じ、そこで生まれたひずみが「若い人は打たれ弱い」という年配者から若者への批判を生んでいるのではないでしょうか。
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打たれ弱い性格を直したい! 克服・改善方法とは
若者世代を十把一絡げに「打たれ弱い」とうのは暴論だということがおわかりいただけたかと思います。
とはいえ、自分の打たれ弱さを直したい、克服したいと思っている人はいるはず。では、どのようにこの性格を克服、改善したらいいのでしょうか。
(1)人に興味を持つ
打たれ弱い人は、自分のことばかりを見ています。自意識過剰になると、どんどんネガティブになってしまうので、人に興味を持つことで意識を外に向けましょう。すると、自分の痛みばかりを見つめる時間が減るので落ち込みにくくなります。
(2)失敗を受け入れる
失敗した自分を責めている間は、失敗したことを受け入れていません。やってしまったことは素直に認めましょう。
しっかりと受け入れることができると、「同じまちがいをしないように次からどうしたらいいだろう?」と発想を切り替えていけます。
(3)自分が否定されているわけではないことを認識する
まわりの人から強めに注意されたときに、人格や自己価値を否定されたと受け取らないことです。
起きた出来事と自分の価値は関係がありません。あくまで物事の結果なので、起きた出来事と自分自身の価値は別物であると考えましょう。
(4)自分のがんばりを労う
私たちはできたことよりも、できなかったことの方に注目しがちです。そこで、「今日は担当の仕事をしっかりこなすことができた」「感じよく電話の応対ができた」など、些細なことでOKなので、自分ががんばったことを承認する癖をつけましょう。その積み重ねが、自信を育んでくれます。
考え方を変えて「打たれ強い人」になろう!
打たれ弱いとは、精神的に弱く、ちょっとしたことでもめげてしまう様をいいます。物事がうまくいかないと傷ついて、仕事に行くのがつらくなってしまうこともあるようです。
同じような出来事があっても、ショックを受ける人と気にしない人がいるように、物事の捉え方を変えていくことで打たれ弱さを改善していくことができます。
うまくいかないことと自分の価値は関係がないことを知り、自分のがんばりを承認することで少しずつ自信をつけていきましょう。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2019年11月15日に公開されたものです