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見逃さないで。「なんか辛い」漠然とした不安に潜む大きなリスク

トイアンナ

すべての変化はストレスになる

私が「なんか辛い」程度のモヤモヤから動けないほどの鬱になってしまった理由は、今思えば急激な環境の変化にあったのでしょう。親は家を買い替えるのが趣味だったため、生まれてから数年に1度のペースで転校を繰り返しました。

さらに自分の意志でまわりとは別の中学へ進学し、イチから友だち作りをせねばならなかったのも引っ込み思案な私にはしんどかったのです。

しかし、私はそれをストレスと認識できませんでした。嫌いだった小学校から逃げ出せて、楽になったと思っていたからです。

私たちは「結婚」「恋愛成就」「仕事の成功」といった変化を、普通はストレスととらえません。まわりも盛大にお祝いしてくれるでしょうし、自分でも躍進したと考えるからです。しかし、すべての変化はストレスになりえます

たとえ彼氏が最高に優しくても、彼氏ができただけで心と体は「新しい環境に慣れなきゃ」と頑張っているのです。たとえば最高にハッピーな転職ができでも、「転職先の新しい上司と仲良くしなきゃ」「飲み会は行くべきなのかな」「お取引先にご挨拶をしなくちゃ」と変化への適応は求められます。

こういった変化へのなんか辛いという感情は、転職してすぐではなく、半年から1年後など「ちょっと落ち着いた」タイミングで降ってくることもあります。私も体が動かなくなったのは、入学から1年後でした。そうなるとますます「変化? 最近は何事もないけど」と思ってしまいやすいのです。

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