お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
専門家 片思い

恋愛の定番駆け引き「連絡しない」が効果的なカラクリ

ラブホの上野さん

恋愛における定番の駆け引きとして「連絡しない」「連絡を遅らせる」というものがあります。果たして、この駆け引き本当に効くのでしょうか? 定番になるだけの効果はあるのか、ラブホの上野さんに教えてもらいました。

「恋は駆け引きが大事だから、こちらから連絡をしちゃダメ」

皆様もこんな恋愛のテクニックを一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

古くは2007年。シンガーソングライターのYUIさんが『CHE.R.RY』という曲の中で「返事はすぐにしちゃダメだって(中略)かけひきなんてできないの」と歌っておりましたが、YUIさんに限らず多くの方が「連絡を制限する=駆け引き」と認識していました。

確かにこちらからバンバン連絡をしたり、すぐに返事をしていたら、相手の男性に「この子は俺のことが好きなんだろう」と思われてしまうことでしょう。

しかし私は「連絡をしない」というテクニックが功を奏した場面を見たことが御座いません。

もちろんそれは私個人の見解でしかありませんが、「連絡を制限する駆け引き」にはあまり良い効果がないのは間違いないでしょう。

武器軟膏に学ぶ。因果関係の難しさ

16世紀の西洋には「武器軟膏」という治療方法がございました。

武器軟膏というのは当時としては画期的な治療方法で、傷口に薬を塗るのではなく、傷をつけた武器に薬を塗るという治療方法で御座います。

例えば刀で腕を切られたら、腕に薬を塗るのではなく刀に薬を塗るというもの。どう考えても意味不明な治療方法で御座いますが、当時はこの治療方法が信じられていたのです。

しかしこの武器軟膏を馬鹿にする前に、ひとつの事実をお聞きください。

当時の実験によると傷口に薬を塗るよりも、武器に薬を塗ったほうが患者の回復が優位に早かったのです。実際に効果があったという驚くべき事実を聞いて、皆様はどう思うでしょうか?

実はこの実験にはカラクリが御座います。

当時の医学で薬として使われていたものは全体的に訳のわからないものばかり。よくわからない油やら謎の金属やら動物の糞やら、どう考えても衛生的ではないものが薬として使われておりました。

そのため傷口に薬を塗った患者はその薬のせいで傷口が悪化し、傷口に薬を塗らない武器軟膏よりも回復が遅くなってしまったのです。

現代であればこの理屈は簡単に理解が出来ますが、消毒という概念がまだなかった当時ではこの理屈はなかなか理解することはできません。

だからこそ武器軟膏のほうが回復が早ければ「武器軟膏には共感の力があり、武器と傷口が共鳴して傷を治す」という意味不明な結論を出してしまったのでしょう。

「こちらから連絡をしない」という恋愛テクニックについても、武器軟膏と同じような誤りがあるのではないでしょうか?

連絡を焦らして恋愛に成功したとしても、それは必ずしも「連絡を焦らしたから成功した」とは限らないのです。

焦らそうが焦らさなかろうが成功する恋愛だったかもしれませんし、焦らさなければもっと良い成功が得られる恋愛だったかもしれません。

その中でも特に考えて頂きたいのが「そもそも連絡をしない方がいい」という可能性で御座います。

そもそも男性は連絡を好みません。

「彼が連絡してくれない」という悩みはよく聞きますが、「彼女が連絡をしてくれない」という悩みを聞いたことがないのはこのためでしょう。

男性は根本的に連絡が嫌いな生き物なのです。

それでは「男性は連絡が嫌い」ということを前提にして「連絡を焦らす」というテクニックを考えてみましょう。

「男性は連絡が嫌い」と仮定すると、そもそも「連絡をする」という行為そのものが恋愛を阻害する行為にほかなりません。

先ほどの武器軟膏の例でいえば、傷口に不潔な薬を塗るようなものでしょう。

そして「不潔な薬を塗るくらいなら、塗らないほうがマシ」というのが武器軟膏の本質であったことを考えると、連絡を焦らすというテクニックもまた違った意味を持ってきます。

つまり「連絡を焦らすというテクニックが成功した」のではなく「連絡をするくらいなら、しないほうがマシ」というだけの話だったという可能性で御座います。

武器に薬を塗っていろ

「連絡はすぐにしちゃダメ」「こっちから連絡しちゃダメ」的なテクニックを語る方は多いのですが、こういったテクニックをオススメする方は得てして「連絡をすると好意がバレるからやめておけ」という理屈で連絡を焦らすよう推奨しています。

しかし現実的に考えて、連絡をしたくらいで好意がバレる可能性がどれほどあるでしょうか?

また仮に好意がバレたとして、それに一体どのような問題があるのでしょうか?

男性は基本的に「自分のことが好きな女性」を好きになる生き物で御座います。

ですので好意がバレることは恋愛を失敗させる要因になるどころか、成功させる要因になるでしょう。

もちろん「男性は手が届かない女性が好きなので、好意はバレないほうがいい」という理屈はわからないわけでもないのですが、現実的に多くの男性は手が届かない女性に憧れると同時に諦めるのであまり効果的な戦略だとは思えません。

むしろこれらの可能性に比べれば、女性が男性のテンションを下げる連絡をしてしまい失敗するという可能性のほうがはるかに高いでしょう。

そもそも業務連絡的なものであれば、すぐに返信するとかしないとかそんなことを考えません。

「明日の1限は休講なので、2限から出席してください」という連絡に対して「これにすぐに返信したら好意がバレちゃうかも!?」なんて考える女性はいないでしょう。業務連絡的な内容であれば、そんなことを考えずに普通に返信ができるのです。

つまり女性が駆け引きを考える連絡は、言葉を選ばずに言えば業務連絡ではない「どーでもいい内容」の連絡なのです。

そして男性は基本的に「どーでもいい内容」の連絡を好みません。

そのためこういった「どーでもいい内容」の連絡をしたばっかりに、男性のテンションが下がり恋愛が失敗してしまう可能性は十分にあるでしょう。

つまり恋愛が成功するかどうかは「連絡を焦らすかどうか」の問題ではなく「どーでもいい内容の連絡をしない」ということにかかっているのです。

そういう意味では「こちらから連絡をしない」というテクニックは、”結果的に”恋愛を成功させることに繋がるでしょう。

パラケルススはなぜ武器軟膏を推奨したのか?

武器軟膏を推奨した医師のひとりにパラケルススという医師が存在します。

特に彼の弟子たちが武器軟膏肯定派の代表格だったのですが、パラケルススはどうして武器軟膏を推奨したのでしょうか?

パラケルススがただのバカで武器軟膏を推奨したのであれば話は簡単なのですが、パラケルススの発言や書物を見ている限り、彼が武器軟膏を推奨した理由はどうにも別にあるような気がしてなりません。

おそらく彼は武器軟膏に効果がないことを十分に理解していました。

しかし「お前らがやってる治療がアホだから、何もせずに放置する武器軟膏のほうがマシなんだ」なんて言ってしまったら、医師のプライドはズタズタです。

医師は自分の治療が間違っていることを認めず、患者に不潔な薬を塗り続けたことでしょう。

ですのでパラケルススは医師のプライドを守りつつ、患者に危ない治療をさせないために「武器軟膏には効果がある」と嘘をついたのでしょう。

そう考えると私はこう言ったほうが良いのかもしれません。

「こちらから連絡をしない、というテクニックには相手を焦らし、恋愛を成功させる効果があります」と。

(ラブホの上野さん)

※画像はイメージです

お役立ち情報[PR]