ロリータファッションとは。種類&ブランド【イラストで解説】
ロリータの種類って? 系統別代表ブランド
とにかくかわいいロリータファッションですが、ブランドによって傾向があります。大まかな系統別に代表ブランドをまとめてみました。
【ロリータ系統図解】ブランド一覧
甘ロリ
特徴
ピンク、水色、花柄や細かい水玉などの「甘~いテイスト」盛りだくさんの着こなし。
スイーツ柄やぬいぐるみモチーフも好まれます。
白いレースがふんだんにあしらわれるのも特徴です。
代表ブランド
・BABY THE STARS SHINE BRIGHT(ベイビー ザスターズ シャインブライト)
映画『下妻物語』への衣装協力で一躍有名になったブランド。
設立当初からかわいい色、フリルやレースが多いお人形のようなデザインです。
・Angelic Pretty(アンジェリックプリティ)
同じ甘ロリでも、上述のBABYよりちょっとポップな柄物が多いことが特徴です。
ぬいぐるみ、ショートケーキやフルーツなどの柄が得意で、色使いもカラフルポップ。
ゴスロリ
特徴
ただひたすら「カワイイ」を追い求めたロリータファッションと異なり、「ダーク(暗黒性)」「ミステリアス(神秘性)」といった嗜好、いわゆる「ゴシック趣味」を内包したスタイルです。
ロリータファッションのもつ少女性・かわいらしさはそのまま、黒・白・青・赤などのダークな色調を基本とし、メイクも白塗りや血を連想させるものなどが多いのが特徴です。
代表ブランド
・Moi-meme-Moitie(モワ メーム モワティエ)
ゴシックバンド「MALICE MIZER」のメンバーだったMana様が設立したブランド。
十字架やバラ、コウモリ、教会の尖塔などをモチーフに多用したシックなお洋服で有名です。
・ATELIER BOZ(アトリエ ボズ)
「中世ヨーロッパを想わせるクラシカルでエレガントな装い」がコンセプトのブランド。
レースよりはシンプルなフリルが多く、甘さ控えめながらしっかり少女らしい服がたくさんあります。
黒ロリ
特徴
ゴスロリ同様に黒が基調のため混同されやすいのですが、黒ロリとゴスロリはまったくちがいます。
黒ロリはロリータ同様に「カワイイ」を主体としており、全身を黒にまとめたファッションです。
ゴスロリのように退廃的な要素、ダークやミステリアスな嗜好などはありません。
同様に全身白でコーディネートしたものは「白ロリ」などと呼ばれます。
代表ブランド
「甘ロリ」と同様のブランドです。
そのブランドの服でも、黒一色のものを選んでコーディネートすることで黒ロリになります。
エレガントロリータ・クラシカルロリータ(クラロリ)
特徴
定番ロリータファッションでは、スカートがミニ~膝丈が多いのに対し、こちらは膝下~足首丈がメインです。
落ち着いた色柄で、「お姫様」というよりは「貴族の子女」といった雰囲気でしょうか。
30代、40代と年齢を重ねた方が着ていることも多く、落ち着いた大人のロリータファッションです。
代表ブランド
・Innocent World(イノセントワールド)
無地のほか にこまかい花柄や楽器の柄などが特徴です。
ロリータ同様「カワイイ」がふんだんに詰め込まれていますが、ピアノの発表会に着て行けるような落ち着いた魅力があります。
・Victorian Maiden(ヴィクトリアンメイデン)
クラシカル、ノーブルといったテーマを掲げているブランド。
ラインの美しい品のある服が多く、大人っぽい着こなしも可能です。
和ロリ
特徴
ロリータ服の雰囲気はそのままに、柄やモチーフを和風で統一したロリータファッション。
似たテイストにはチャイナ服をモチーフにした「チャイナロリ」などもあります。
着物のような襟合わせや、着物柄・浴衣柄の生地、ウエストには帯のようなリボンがデザインされたものも。
ロリータファッションと和服を自由に組み合わせたスタイルです。
代表ブランド
・Metamorphose temps de fille(メタモルフォーゼ)
カテゴリでいうと「甘ロリ」のブランドなのですが、こちらは定期的に和柄のロリータ服を出すことで有名です。
まるで着物のような袂のついたワンピース、袴のようなスカートなどたくさんの和ロリ服があります。
ロリータファッションの今後
ロリータファッションはもともとストリートファッション。年齢にかかわらず 、流行とも関係なく、一定数のファンがいるとっても魅力的なファッションです。
最近ではロリータ服をレンタルできるシステムが人気。自宅まで届けてくれるサービスや、撮影スタジオでレンタルするシステムもあります。
また、今や日本だけでなく海外での人気が高く、世界中で「日本のカワイイファッション=ロリータファッション」が認知されるようになりました。
SNSやイベントを通じてお友だちができるのも楽しいものです。
気になっている人はブランドの店頭やレンタルを駆使して、ぜひ一度実際のお洋服を見てみましょう!
(文・イラスト:佐藤あさひ)
※この記事は2019年07月22日に公開されたものです