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好きなものがない私。「受け身」「流され」恋愛体質を克服したい

関由佳

ポイントは意識の変換! “好きなもの”の見つけ方

受け身であることは問題だ、ということがわかったとしても、やはりすぐに能動的に動けるものではありません。

“好きなものがない問題”の解決にはまず、意識を変換してみること。考え方を変えるヒントをいくつかご紹介しましょう。

自分を知る

好きなものがない

好きなものがない人は、成功体験の不足や失敗経験を気に病んでいることが多く、“自分を知ること”から目をそむけがちです。

本当に好き嫌いという感情がない人はいません。ただ自分のことをわかっていないだけなのです。

「私は何も夢中になれないんだよなぁ」とあきらめる前に、まずは自分に興味を持つことからはじめましょう

子どものころ好きだった絵本、選びがちな色、心地よいと感じる音楽のジャンル、過ごしやすい季節、味つけの傾向、行ってよかったと思う国や地域、うれしかったこと、悲しかったできごと……これらは一例ですが、客観的に自分をとらえてプロファイリングしてみると、さまざまな点が線となり、自分のことが少しずつ見えてきます

さらに客観的に自分を知りたいなら、心理学に基づいた性格診断テストを受けてみるのもいいでしょう。

自分が何を好きで何を嫌いなのかを自己分析できれば、こだわりや人生の方向性も自然と見えてくるはずです。

自分を第一に考える

好きなものがない

これは上で述べた“ガマンタイプ”の人にいえることですが、自分の意見を言わないということは、結果的に、自分を大切にしていないということ。相手優先の考え方は人間関係を円滑に進めやすいですが、自分を二の次にして、無意識に自らを苦しめています

まずはなにごとも自分を第一に考える努力をしてみましょう。

この自分第一は、いわゆる「自己中」とは異なります。自分勝手に考えるということではなく、「自分の意思を尊重する」ということ。

たとえば、彼は「ラーメンが食べたい」と言うけれど、あなたが「ラーメンよりカレーがいいな」と少しでも思っているなら、その希望はガマンせずに相手に伝えましょう。

ラーメンはイヤ、ではなく、あなたがカレーを食べたいという気持ちを説明すればいいだけ。意見を言うことは“反発”ではなく“議論”なので、彼とプレゼンし合えばいいのです。

そこで彼の言うことに一理あればそれに賛同すればいいですし、彼が自分の意見を理解してくれれば自分の希望がかない、“ガマンというストレス”を抱えずに済みます。

意見を表明することを恐れなければ、自分を大切にできるのです。

他人任せな言葉を封印する

好きなものがない

相手に選択を任せるほうが楽ですから、つい「なんでもいい」と他人任せな答えをしたくなる気持ちもわかります。ですが、意識を変えたいならば、ここはグッとこらえましょう。

どんなに小さなことでも「あなたの好きなほうでいい」「どっちでもいいよ」という言い方は封印。「私はこっちがいい」「どちらかというとこうしたい」というように、多少あいまいでもいいので、主体的にどれかを選ぶようにしましょう。

“選ぶ”という行動をくり返せば、頭が「こっちが好きなもの」「これは嫌いなもの」と自然と分類するようになりますので、選ぶことが苦ではなくなるはずです。

好きなものがない”と悩むあなたへ

いまの世の中、好きな人との大恋愛や、好きを仕事にした人を称賛する傾向にあります。おだやかな人にとって、不必要な劣等感を植えつけられることもあるでしょう。

しかし、たいていの人にとって、恋愛や仕事は非ドラマチックなもの。必ずしも、何かに強いこだわりを持ったり、夢中になったりする必要はないのです。

とはいえ、やはり一度しかない人生に彩りは添えたいもの。「この人が大好き!」「仕事がおもしろい!」と心が動かされる瞬間が少しでもあると、日常も少し華やかになります。

あなたが今、「好きなものがない」「本気で人を好きになれない」と感じているならば、まずは意識を少しずつ変えて、自分を愛してあげましょう。あなたが自分自身と向き合うことで、考えがクリアになり、本当に必要なことや必要な人が見えてくるはずです。

(凛音)
※画像はイメージです。

※この記事は2019年05月29日に公開されたものです

関由佳 (心理カウンセラー・カラーセラピスト・筆跡アナリスト)

心理カウンセラーでカラーセラピスト、筆跡アナリスト。前向きな女性の生き方を提案するコラムを執筆し、最近は筆跡心理学セミナーやテレビ出演も。多面的な角度から人の心理を読み解きます。

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