お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

好きなものがない私。「受け身」「流され」恋愛体質を克服したい

関由佳

何が食べたいかを聞かれて、「あなたの食べたいものを」と答える。人や物に好き嫌いやこだわりがなく、相手の要望を自然に受け入れるあなたは、とても“つきあいやすい”人。ただ、適度な距離感の関係性で有効にはたらくその性質も、恋人にとっては、「気持ちがわからない」「主張がなくてつまらない」「愛されている実感がない」と、理不尽な別れの理由になってしまうことも……。“本当に好きという感情がわからない”“夢中になれるものがない”、この原因はどこにあるのでしょう。心理カウンセラーの凛音さんが分析します。

選択を迫られると「なんでもいい」と答えてしまう……。これは答えるのが面倒というだけでなく、特に好きなものが本当になくて、「なんでもよい」と発している人もいます。

相手の要望を優先できるという意味では「やさしい」「つき合いやすい」と思われがちですが、深い関わりをすることになる恋人やパートナーとしての立場になると、悩みの種になることも。

場合によっては、別れの原因にもなりうる“好きなものがない問題”。このように、受け身タイプや流され体質なタイプの原因と対策について考えてみましょう。

“好きなものがない問題”を抱える人が持つ性格とは

好きなものがない

何を聞いても「なんでもいいよ」「あなたが好きなほうでいいよ」と答える人、あなた自身やあなたのまわりにもいませんか?

このような“好きなものがない人”には、2つの傾向があります。

ひとつは「本当になにごとにも興味関心がない」という“天然タイプ”。もうひとつは、「本当は好みがあるのに反射的に抑えてしまう」という“ガマンタイプ”です。

それぞれに見られる具体的な心理を見てみましょう。

責任を負えない

好きなものがない

こちらは“天然タイプ”に見られる考え方。自分で選択した責任を自分で担うという意思や経験に乏しく、おのずと、なにごとも他人に判断をゆだねてしまいます

デートの店選びや服選びといった小さなことだけでなく、進学先や就職先、場合によっては結婚相手といった人生の大きな決断さえも、親に任せてしまうという人も。

「母親が『いい』って言ったから」「〇〇さんが好きらしいから」というように、自分のこともひとごとのようにとらえている受け答えをしがちです。

成功体験をしていない

好きなものがない

こちらも天然タイプの傾向で、今までの人生で大きな成功体験をしておらず、達成感を味わっていないため、なにごとにも興味を示せないことがあります。

自分から告白してOKをもらえた、ダイエットしたら合コンで異常にモテたなど、自分の選択や努力が功を奏したという経験をしていると、その先の野心や目標も、自然とできてきます。

いわば、成功体験はインプット。人間は体験で学んだ情報や知識をインプットし、その先のアイデアや考えをアウトプットして導きだします。

つまり元のデータがなければ、その先の執着やこだわりが持てないということ。圧倒的に経験が不足しているのです。

失敗体験が足を引っ張っている

好きなものがない

上記とは逆に、失敗体験がインプットされたことで意欲がなくなり、“好きなものがない”という状態になっている場合もあります。

また、親やまわりの環境が行動をストップさせることも。「他人にやさしくしなさい」「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」という言葉を小さな頃から過剰に言われ続けていると、無意識に自分の欲求を抑えるようになり、思考が“好きなものがない”状態になってしまいます。

「どうせ自分が選ぶとうまくいかない」「相手の意見を優先させないといけない」と考えてしまい、自分で選択をしなくなってしまうのです。

こちらは“天然タイプ”と“ガマンタイプ”両方に見られる傾向です。

嫌われたくない

好きなものがない

“ガマンタイプ”の傾向で、自分が勝手な選択をすることで相手に嫌われたくないと思ってしまい、つい「なんでもいいよ」「あなたの好きなものでいいよ」とつい答えてしまいます

選択できないだけでなく、この考え方をする人は頼まれると「イヤ」と言えなかったり、いつも中立を貫く、という傾向も。

恋愛においても、「嫌われたくない」という気持ちから、特に好きなわけでもない相手からの告白を受けてしまったりします。

自分を守る手段として、“好きなものがない”状態になってしまうのです。

気を使いすぎる

好きなものがない

こちらも“ガマンタイプ”によくみられる傾向。根がやさしく、人と人の結びつきをなによりも大切にしたいと考えるので、周囲に波風が立つことに、悲しみや恐れを抱きます。

それゆえに、無意識的に「好きなものがない」と自分の意志や欲求を出さず、相手が気持ちよく動けるようにしたくなってしまうのです。

参考記事はこちら▼

消極的で受け身でいたい「受け」と積極的で常に攻めている姿勢の「攻め」。あなたはどちらのタイプですか? 10の質問で診断します。

次ページ:好きなものがない人が注意したいこと4つ

SHARE