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「共感する力」を身につければ仕事も恋もうまくいく!

高見綾(心理カウンセラー)

共感力を身につける方法

共感力は意識して練習することで身につけていくことができます。

「共感されている」と感じる言葉って?

次のような言葉を意識して使ってみましょう。

「あなたはそう思うんだね」

自分のことを受け止めてくれ、かつ尊重してくれていると感じさせる言葉です。うまくいくと、相手がどんどん話をしてくれるようになります。

「そっか、わかるよ」

同じ経験をしたことがある場合に、使える言葉です。同じ経験をしてないのに安易に使ってしまうと、「私の気持ちなんてわかるわけがない」と反発を招くケースがあるので、慎重に使いましょう。

(相手の話を繰り返して)「~なんだね」

相手がイライラすると言ったら、「イライラしてるんだね」と繰り返します。シンプルですが、大変効果的な言い回しです。カウンセラーがクライアントさんの話を聞くときによく使っている手法です。

「共感」の使い方

続いては、「共感」の使いどころについてお話しします。

悲しい気持ちを打ち明けてくれたとき

そもそも、悲しい気持ちを打ち明けてくれるということは、心を開いているという証拠です。「一生懸命頑張ったのに、うまくいかなかった」という話があれば、「そうか、ショックだね」「一生懸命やっていたのに悲しいね」と、相手の気持ちを丸ごと包んであげましょう。

相手にうれしいことが起きたとき

「仕事がうまくいったんだ!」と言われたら、「わぁ、すごいねー!」と、相手が感じている喜びを同じようなテンションで共有しましょう。言葉に感情がこもっていると、より通じ合えた感覚がします。

相手がイライラしているとき

「嫌なことがあったんだ」と言われたら、「うんうん、それで?」と促して、まずはイライラを全部吐き出してもらいます。「そっか、(あなたは)こういうところが嫌だったんだね」と言うと、徐々にイライラがトーンダウンしてくるはずです。

「こんなことで悩んでもいいのか」と相手が不安に感じているとき

不安な気持ちに共感してあげましょう。悩みを打ち明けるのは、勇気がいるとを理解し、「そりゃ悩むよね」「話してくれてうれしかった」と言うと、安心感を与えられます。

悩み相談をされたとき

悩みのレベルに応じた、声のトーンを選びます。「どうしたらいいと思う?」という具体的なアドバイスを求めるコメントがなければ、解決してほしいわけではなく、悩みを聞いてほしいときです。オウム返しで相手の言ったことを繰り返して「~なんだね」と言うことで、相手の気持ちが整理されていくはずです。

次ページ:共感する力のベースは、人を理解しようとする姿勢

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