トリートメントのつけすぎはNG。美容師が教える「髪の毛をサラサラにする方法」

シャンプーのCMで見るような美しいサラサラの髪の毛は、女性なら誰もが憧れるもの。

でも、いったいどうすれば髪の毛をサラサラにできるの？　シャンプーやトリートメントの選び方は？

今回は、人気ヘアサロンの『MINX 銀座中央通り店』のスタッフ・小林篤史さんにサラサラヘアを保つコツを聞いてみました。

サラサラから遠ざかる!? 　避けたい2つのNG行為

サラサラな髪の毛を保つためには、してはいけないNG習慣が2つあります。

気づかないうちに、髪へダメージを与えてはいませんか？　まずはNG習慣の見直しからはじめましょう。

（1）しっかり乾かさない＆乾かしすぎはNG

NG行為としてはじめに挙げられるのが、しっかりと乾かさないこと、そして乾かしすぎることです。

乾燥が髪によくないのは知られていますが、乾かさないのも髪には悪影響。

たとえば入浴後に髪を乾かさず寝ると、髪と枕の間で摩擦が起こり、キューティクルが剥がれてしまいます。また、しっかりと乾かさずにコテやアイロンを使うことも髪に大きなダメージを与えてしまうので要注意です。

（2）トリートメントのつけすぎに注意

よかれと思ってしがちなNG行為が、洗い流さないタイプのトリートメントをつけすぎてしまうことです。

毛先のみならず根元からべたべたにつけてしまうと、トリートメントオイルが酸化して頭皮に悪影響を与えます。頭皮の環境が悪くなると、次に生えてくる髪にも影響するので気をつけましょう。

ほかにも、洗浄力が強すぎるシャンプーを使うのもNG。市販のシャンプーには洗浄力が強すぎるものもあり、それを毎日使うことで髪が傷みます。シャンプーが髪に合っているかわからない場合は、一度美容師に相談してみてください。

髪の毛をサラサラにする方法とは？

サラサラな髪の毛になるために、以下のことを意識しましょう。日ごろからの心がけで、髪質に変化が見られるはずです。

（1）髪質に合うシャンプ＆トリートメントを選ぶ

クセがまったくない人にクセ毛用のシャンプーを使っても意味がないように、それぞれの髪質によって使うべきシャンプー、トリートメントは異なります。自分に合った正しいシャンプー、トリートメントをしっかりと使えば、髪質がよくなることまちがいなしです。

ヘアサロンで行うトリートメントケアが重要で、家庭でのケアはあまり効果がないと思っている人は多くいます。

確かにサロントリートメントケアは効果的ではありますが、美容室に行く回数は一般的に1年間で5～7回とそこまで多くありません。約360日はホームケアですから、自分の髪質に合うシャンプー剤、トリートメント剤でしっかりとホームケアをするよう心がけてください。

また、自身の髪質をしっかり理解できている人は少ないはず。ヘアサロンに行ったタイミングで、あなたの髪質の特徴やオススメのシャンプー＆トリートメントを担当美容師に質問してみましょう。

「美容室で売っているヘアケア商品をすべて揃えるのは価格的に……」という場合は、市販で近しいものがないか思い切って聞いてみるのも手です。

（2）ブラシでしっかり梳かす

つい根元から強引に髪をとかす人が多く見られますが、毛先から梳かすようにしましょう。無理に梳かそうとすれば、切れ毛や枝毛の原因になります。

トリートメントもコームでなじませて

またトリートメントをつけたあとにも、コームで髪を梳かすと◎。

手だけでトリートメントをつけても髪全体にしっかりとなじみにくいので、髪の一本一本にトリートメントを行き渡らせるためにもコームを使ってなじませてください。これだけで髪の手触りがかなり変わるはずです。

（3）入念な頭皮ケア

頭皮は髪の毛に栄養を送る大事な土台です。土台である頭皮が硬くなっていたり、清潔な状態を保っていなかったりすると、十分な栄養が髪の毛に届きません。髪が細くなったり、ハリやコシがなくなったりする原因に……。

特に、肩こりがひどい人は頭皮も凝っていることが多いので気をつけてください。

頭皮ケアとしてはヘッドスパがオススメです。

家庭で十分な頭皮マッサージをするのはなかなか難しいのですが、余裕があれば自宅でも方法を調べて取り入れてみましょう。ただし、ヘッドスパは頭皮のタイプや抱えている悩みによって使う薬剤が変わってきます。まずは美容師に相談してみるといいでしょう。

（4）タンパク質・ミネラル・ビタミンを含む食事

サラサラの髪になるには生活習慣を見直すことも重要。まずはバランスのよい食事を取ることです。

髪に必要な栄養素はタンパク質、ミネラル、ビタミンなどたくさんありますから、それらを不足なく取るようにしましょう。

無理なダイエットをすることで肌や髪がぼろぼろになるとよくいわれているように、食事は髪にとっても大事なものなのです。

（5）過度な飲酒や運動不足に注意

また、髪の毛の栄養は血液から運ばれますから、生活習慣の乱れによって血流が悪くなると髪に栄養が行き渡らなくなります。

栄養の偏った食事や喫煙、過度な飲酒、運動不足、肩や頭皮のこりなどは血流が極端に悪くなるので避けるべき。

ほかにも、ホルモンバランスが崩れることも髪に悪影響を与えます。過度なストレスや不規則な生活リズムでホルモンバランスが崩れると、髪が抜けたりします。女性だと妊娠中や出産後にホルモンバランスが崩れ、髪に栄養が行き渡らずに抜けてしまうことがよくあります。

生活習慣の乱れによる髪のトラブルは、その乱れを見直すことで簡単に改善します。生活習慣を見直し、すぐに直せるところは直してみましょう。