こじらせ女子になる原因
こじらせ女子になってしまう理由は、前述のとおり「女である自分を素直に受けいれられない」からです。この状態になるには、いくつかの原因があります。
容姿の劣等感が強い、容姿でトラウマ経験がある
「かわいい女子」に自分を当てはめられない理由として、容姿は大きな影響を与えます。
特に中高時代は、残酷なほどに容姿によって人気の差異が出ます。
共学に通っていて、男子学生から見た目をバカにされたり、いじめられたり、あからさまにかわいい子と扱いがちがったりすると、「かわいくない自分には価値がない」「見た目のせいで女なのに女扱いされない」と、10代で重いトラウマを抱えることになります。
女子高出身者はこのような「容姿による明確な差別」が共学ほどないため、10代でのトラウマにはなりにくいですが、大学でルッキズム差別にさらされる可能性があります。
「女とはこうあるべき」像を周囲から押しつけられて見下される
「ふるまい」について「女はこうあるべき」像を押しつけられると、うまくその「べき」像に当てはまらない自分とのギャップに苦しむことになります。
「女はこうあるべき像」とは、「男性を常に褒め、後ろに下がるおしとやかな女」「口答えしない女」「いやなことを言われても明るく笑って受け流す女」「自立よりも男性にうまく依存できる女」といった、ジュラ紀に滅びたはずの「いい女」像などが代表的です。
両親や親族一同からこうした「女はこうあるべき」を押しつけられ、「お前は本当に女として失格だ」「そんな態度では結婚できない」などと罵られることにより、「自分は女っぽくないから見下される存在だ」と自己肯定感をめきめき下げることになります。
「女とはこうあるべき」と自分で思い込んでいる
周囲から押しつけられる「女はこうあるべき像」のほか、自分で「女はこうあるべき」と思い込んで、自分で自分を縛っている場合もあります。
憧れの女性や身近な女性らしい女性を理想として追い求めるも、「自分は違う……」と落ち込むことなどが挙げられます。
実際は、周囲からの押しつけと自分の理想の両方によって「理想の女像」を固定している場合が多いです。
「自分は自分」と割り切れず、他者と比較する
たとえ周囲がいう「女性らしい女性像」と違っても、「私は私!」と割り切って自己肯定できていればこじらせません。
こじらせ女子がこじらせるのは、自分を絶対評価で肯定できず、どうにかして「他者と比べて自分を認めたい」という相対評価にとらわれているためです。
自分と他人を比べたら「自分は女として劣っている」と思ってしまうので、「自分は一般女子より個性的だから大丈夫」など、「女性らしい女性」と比べて優れたところを見つけて、自信を得ようとします。
同じ境遇や同じ考えを持つ人がまわりにいず、孤立している
たとえマイノリティでも、周囲に仲間や理解者がいれば「私は私のままで大丈夫」と思えるものです。
しかし、周囲に自分を理解してくれる人がいないと、「周囲が正しくて自分は間違っている」「だから修正しなきゃ」「でも無理」とひとりで抱え込んで進退窮まり、自己肯定感が上がりません。
以上の理由により「自分は女なのに女らしくない」「理想と自分は違いすぎる」「自分はだめだ」と自己肯定感を下げていきます。
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