お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

知らないと怖い“目の日焼け”って? 予防法と正しいケアのコツ

後藤聡

病気の可能性は?

目の日焼けは病気を引き起こす可能性があるのでしょうか。後藤先生に解説してもらいました。

目

紫外線角膜炎・電気性眼炎

強い紫外線により、黒目(角膜)の表面に細かい傷ができます。症状としては、目の充血や異物感(ゴロゴロ)、痛み、涙が止まらない(流涙)が多く、スキーやスノーボード、登山のときになる雪目(ゆきめ)は有名です。

白内障

目の中の水晶体が濁る病気です。加齢が原因の場合もありますが、紫外線が病気の発症・進行に大きく影響するとされています。初期症状は霞目やまぶしさですが、進行すると視力低下を起こします。新興国では、いまだに失明原因の上位を占めています。

瞼裂斑

白目の内側に黄色い膨らみができることです。これ自体に病的意義はありませんが、紫外線の影響が大きく、次第に大きくなる場合は、手術などで摘出して、腫瘍などと鑑別をしないといけません。

翼状片

白目(結膜)が黒目(角膜)に入り込んでくる病気です。紫外線の影響が大きく、農村や漁村で多いとされています。良性腫瘍で、充血や異物感を起こすことも。進行すると黒目を引っ張り、乱視をひどくすることがあります。

加齢黄斑変性

日本人の失明の原因の上位です。喫煙・高血圧・紫外線の影響といわれています。症状としては、歪んで見えたり視野の真ん中が欠けて見えたりします。放っておかずに、眼科でくわしく調べましょう。初期であれば治療可能なこともあります。

日食網膜症・日光網膜症

皆既日食で太陽を直接見たりなどしなければ起こりませんが、紫外線や赤外線が原因といわれています。色付きフィルムを使っても障害が起きることがあるので、太陽を直接見るのは絶対にやめましょう。

次ページ:目の日焼けを予防する方法とは?

SHARE