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好きな人に好きになってもらう方法は? 精神科医が教える心理テクニック

ゆうきゆう

好きな人に好きになってもらう方法・5「相補性の法則」

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「相補性の法則」とは?

相補性の法則とは、「自分にはないものを持っている相手に惹かれる」という心理で、類似性の法則と対極にあるものです。出会いから初期の段階では、類似性の法則によって相手に親近感を覚えますが、「似ているだけ」では関係が発展しないことも少なくありません。人は関係が安定してきたり精神的に成熟してきたりすると、「似ているけど、自分にないものを持っている」「自分を補ってくれる」という存在に惹かれるようになります。

もし「趣味もすごく似ているけど、友だちの状態から抜け出せない」という状況が続いているのなら、相補性の法則で新しい魅力をアピールしてみましょう。また、カップルが関係を深めて長くお付き合いをするうえでも、相補性の法則が役立っているのです。

「相補性の法則」を使ったアプローチ方法

まずは類似性の法則で仲よくなってから、相手と正反対の要素をアピールしましょう。たとえば、同じロック歌手が好きで意気投合し、仲よくライブに行くような関係になったあとで、「実はジャズも好きで、よく聴きに行く」といった意外性をアピールしてみるのがおすすめ。

このとき、彼が「ジャズには興味がない・よくわからない」くらいの状態がベストです。むしろ「ジャズが嫌い」くらいの状況でもOK。類似性によって高まった親近感や好意から、「自分の嫌いなものを好きな相手」という落差は相手の中に大きな矛盾を生じさせますが、その矛盾こそが“親近感”から“恋愛感情”に変化させるきっかけになることもあるのです。

逆に、あなたが苦手としているものを彼が好んでいるとわかったら、「私はそういうものがあまり得意じゃないけど、○○くんみたいに楽しめるっていいよね!」と、ギャップを好ましく思っていることを伝えるのもおすすめ。これまで趣味の合う点だけに魅力を感じていた相手が、自分の予想とはちがうポイントを褒めてくると、自覚していなかった魅力に気づかされて、強い好意を抱いてしまうことも少なくないからです。「相手との共通点」と「相手との相違点」、両方を知っておきましょう。

「相補性の法則」を使うときの注意点

好きな人との関係がマンネリ化していたり、趣味が合うし仲もいいのに恋愛関係にはなれない状態で効果を発揮するものなので、最初から相手とちがう点をアピールするのはあまりおすすめできません。関係が浅すぎる状況では、「自分とは合わない」と判断されて終わることも。必ず仲よくなってから、相手とはちがう部分をアピールしてみてくださいね。

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