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歯科医が教える! 口臭の原因と対策方法

長澤彩

お口すっきり! 今日からできる「口臭」対策

「口臭」の原因がわかったところで、最後に口臭対策の方法について見ていきましょう。まずはじめに、口臭の元となる食べ物を摂取する際の対策について紹介していきます。

歯ブラシ

(1)においの元となる食品を食べたとき

牛乳

牛乳には、飲酒前に飲むと胃に膜を張り「悪酔い」を防ぐ効果がありますが、においの強い食事を食べる前もしくは食事中に摂取することで、口臭も防げます。牛乳を飲んだあとは一時的に口の中が「牛乳くさく」なるので、気になる人は、口をすすいだり歯を磨くといいでしょう。

レモン

レモンに豊富に含まれているクエン酸には、口臭の原因となる食べカスの腐敗を防いだり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。また、酸っぱいものを食べると唾液量が増えるため、細菌を洗い流す効果も高まります。唾液量が減る食前にとるとよいですね。

梅干し

想像するだけで唾液が出てしまう「梅干し」は、「クエン酸」を多く含みます。「クエン酸」には消臭・殺菌効果があり、口の中の雑菌の繁殖を防ぎます。また、唾液が出ることでドライマウスの改善もできます。たった1粒でも十分な効果があります。

緑茶

口臭の原因となる化学物質は、人間の口の中に存在する多くの細菌によって作り出されています。緑茶には、「抗菌作用」のあるカテキンが豊富に含まれています。

ブレスケア商品

消臭・抗菌効果のある食べ物が用意できないときは、ブレスケア商品も有効です。効果は一時的になりますが、商品に含まれるミントなどの香りが、口臭をカバーしてくれます。ただし、虫歯や歯周病、内臓疾患など、口の中の細菌が作り出す口臭や病気からくる口臭には効果がないので注意しましょう。

(2)生理現象で口臭が発生したとき

起床時の口臭対策

起きたらコップ1杯の水もしくはお茶を飲みましょう。寝ている間に繁殖した菌や、舌の汚れを洗い流すことで口臭が軽減します。また、寝起きの口臭は口の中の細菌や汚れ、唾液量によって変化します。寝る前はしっかり歯を磨いて歯垢や汚れを取り除きましょう。

空腹時の口臭対策

ガムや飴を舐めたりして唾液を出しましょう。飲食ができない場合は、梅干しやレモンなど酸っぱいものを想像すると、自然と唾液が分泌されます。

緊張時の口臭対策

リラックスすることを心がけ副交感神経を優位にしましょう。温かいものを飲んだり、アロマを香らせてみたり……。リラックスすると唾液量が増えて口臭が改善されます。

(3)病的口臭の対策

歯周病の口臭対策

歯周病は完治が難しく、ブラッシングをしっかりして進行させないことが大切です。3カ月に1回は歯科医院に定期検診に行き、自分ではとれない歯石も除去してもらいましょう。

虫歯の口臭対策

原因である虫歯を治療し、根本から解決しましょう。そのためにも定期検診に行き、虫歯がないかチェックしてもらいましょう。また、舌の汚れも口臭の原因になるため、日頃から歯磨と舌磨きも行いましょう。このとき、専用の「舌ブラシ」を使うように。歯ブラシを使うと舌の表面を傷つけてしまいます。舌ブラシは週に1~2回を目安に行いましょう。

ドライマウスの口臭対策

ドライマウスの原因となる行動を見直しましょう。具体的には口呼吸に気をつけたり喫煙を控えるなどです。薬の副作用で口が渇いてしまう人は、主治医に相談してみましょう。そのほか、口の中が乾かないように水分をこまめにとることが大切です。

内臓疾患による口臭対策

内臓疾患が原因の口臭は、疾患が進行していることの表れです。すみやかに病院を受診して治療を受けましょう。

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