好きって何？　本当に好きな人を見極める方法7つ【専門家監修】

本当に好きだと思える人に出会えない方の心理には、2つのパターンがあります。

ひとつ目のパターンは、「自分自身で自分を分析できていない人」。少し難しい言い方になりますが、自分が何者であるかをわかっていない人は自分の感情も見失いがちです。私は○○をしているのが好き、○○なことは嫌い、長所はこういう部分、短所はこういう部分、そんな自分のあれこれを答えることができますか？

自分の喜怒哀楽がどういう場面で起きるのか、をわかっていないと「自分はその人の何を魅力と感じて、どの部分に惹かれているのか」といった他者に対する自分の気持ちもわかりません。「何が嬉しくて何が悲しいのかわからない、流されるままに生きている」といった状態では本当に好きになる人は現れません。まずは自己分析からはじめましょう。

2つめのパターンは、「自己肯定感情が低い人」。このタイプの方は、実際には「本当に好きな人」はすでに心の中にが既にいる可能性があります。でも、その感情を認める前に「どうせ私なんて両想いになれるわけがない」と諦めの気持ちが先に立ってしまい、自分の気持ちを封印してしまうのです。

この封じ込める心理は本人が無自覚でやってしまうことも多いため、第三者とていねいに掘り起こしをしていく必要があります。私って本当に人を好きになったことがない、と悩んでいる方は、カウンセラーなどの専門家に相談してみてもいいかもしれませんね。

前述の「本当に好きな人」と出会えない原因でも説明しましたが、まずは自分自身のパーソナリティを知るということをきっちりやっていきましょう（※パーソナリティとは、その個人特有の認知・行動・感情の「あり方」のこと。性格、気質、価値観、倫理観などその人全体を表す概念です）。

たとえば不倫について。「絶対に反対、許せない」と強い憤りを感じる人もいれば「人を好きになる気持ちは理解できる」と一定の理解を示す人もいるでしょう。これは個々の倫理観です。また、風俗について。「愛がない男性とは性的行為を絶対しない」という人もいれば「生きていくための手段としてなら仕方がない」と考える人もいる。これは個人の価値観ですよね。

このように、いろいろな事象について、自分自身の価値観や倫理観を把握していくのです。具体的なやり方としては、小説やマンガを読んだり、映画やドラマを観たら感想を書いたりするのがオススメです。人に見せることは想定しなくて大丈夫。ただ、こういう場面が悲しかった、感動した、などと正直に文字にするのです。この場面、私ならこうする！　といった「自分ならどう考えてどう動くか」というところまで書けるとよりいいです。そうすることで自分の感情が見えてきますよ。

「うーん、わからない！」と考えることをやめてしまったら、人だけでなく、何事においても「本当に好き」を見つけることはできません。ぜひやってみてくださいね。