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【FP監修】同棲にかかる食費と節約のコツ

石川福美(トータルファイナンシャルアドバイザー)

ファナティック

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恋人と同棲したいと思ったとき、食費はどれくらい必要なのでしょうか。実際に同棲を経験した人が食費にかかったお金や、知っておきたい節約方法などを紹介します。また、FPの石川福美さんに、収入額に応じた適正な食費などについて教えてもらいました。

(1)同棲中にかかる食費

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恋人と同棲生活をするとき、実際に食費はどれくらいかかるものなのでしょうか。自炊、外食、中食などもすべて含めた金額と、食費をどのように負担し合っていたかを同棲生活の経験者に聞いてみました。

Q.恋人との同棲中、外食・中食・自炊すべて含めて食費は1カ月でどれくらいかかりましたか?

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第1位「3~5万円未満」41.49%
第2位「1~3万円未満」32.13%
第3位「5~7万円未満」12.47%
第4位「7~9万円未満」6.00%
第5位「1万円未満」5.28%
第6位「10万円以上」2.64%

※『マイナビウーマン』にて2016年3月にWebアンケート。有効回答件数417件(22歳~39歳男女)

約70%の人が、食費を5万円未満で抑えているようです。なぜその金額になったのか、それぞれの意見を見てみましょう。

<1万円未満>

・「自炊をしていたのでそんなにかからならなかった」(30歳男性/その他/事務系専門職)

・「低収入の中、二人で上手くやりくりをしながら日々、節約をしつつ生活してるから」(38歳女性/その他/その他)

収入があまりないと、自炊をせざるを得ませんよね。上手にやりくりすることで、1万円未満で抑えられるようです。

<1~3万円未満>

・「お互いがあまり稼ぎがなかったので、できるだけ節約して生活していたから」(29歳男性/生保・損保/営業職)

・「できるだけ節約し、相手のストレスにならないような食事のメニューと、外食したければ、外食にする」(26歳女性/建設・土木/技術職)

なるべく節約するように心がけると、二人の食費でも3万円未満で抑えられるのではないでしょうか。

<3~5万円未満>

・「だいたい自炊するが、休日等たまに外食に行きたいから。お互い働いているのでたまには楽したいから」(29歳女性/自動車関連/技術職)

・「なるべく安い料理で節約、お互いに収入がある状態のときは中食が増えるので金額は多少増える」(39歳男性/その他/その他)

たまに外食をするぐらいなら、月の食費も5万円未満で抑えられるかもしれませんね。

<5~7万円未満>

・「お互い仕事をしているが、日勤と夜勤なので時間が合わないときは買って食べることが多い。お酒代、自炊が減っていること」(35歳女性/金融・証券/事務系専門職)

・「外食が好きなのと、お酒をよく飲むので、食費はこれぐらいかかる」(34歳男性/機械・精密機器/技術職)

お互いにお酒を飲む場合、食費もはねあがってしまうもの。どうしても7万円近くはかかってしまうようです。

<7~9万円未満>

・「外食は週に1回以上してましたが、やはり一万以上は毎回かかります」(38歳男性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)

・「現在の彼と私は食べることが好きで、外食も多いし、料理も好きなのでお取り寄せなどして食材にもお金をかけてしまうから」(32歳女性/団体・公益法人・官公庁/その他)

二人とも外食好きであれば、食費がかさんでしまうもの。お互いに仕事をしているなら、これぐらいの余裕はあるのかもしれません。

<10万円以上>

・「休日は外食が多くなりがちになるため食費がかさむ」(23歳女性/学校・教育関連/販売職・サービス系)

・「家で作ると相手の食べたい食事ばかりで休みの日は外食ばかりになった」(38歳男性/電力・ガス・石油/事務系専門職)

二人とも仕事が忙しいとなると、どうしても外食になりがちですよね。10万円以上かかったとしても仕方ないかもしれません。

お互いの収入や仕事の状況などによって、月にかかる食費は大きく変わってくるようです。それでは、主にどんな食事を利用していたのか、アンケート調査してみました。

Q.同棲中によく利用したものを選んでください

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第1位「自炊」69.78%
第2位「外食」18.47%
第3位「中食」11.75%

※『マイナビウーマン』にて2016年3月にWebアンケート。有効回答件数417件(22歳~39歳男女)

7割近くの人が自炊をしているという結果となりました。毎日のこととなると、やはり食費がかさみますものね。それぞれの理由を見てみましょう。

<自炊>

・「お互いに料理が好きなのと、帰りの時間がバラバラなので、どちらか早く帰る方がご飯を作ると自然と流れが決まりました」(35歳女性/学校・教育関連/その他)

・「やはり、節約するためには自炊することが一番でした」(29歳男性/情報・IT/技術職)

生活費で一番節約できるのは、食費ではないでしょうか。自炊することでかなり節約することができますよね。

<外食>

・「お互い仕事してるので、作ったり買い物する時間がないのと、近くにスーパーがないから」(33歳女性/小売店/その他)

・「仕事で遅くなったり疲れて面倒なときは外食して済ませるとリフレッシュにもなり、時間をかけなくていい」(35歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

お互いに仕事をしていると、外食が増えてしまうのは仕方のないところ。遅く帰ってから食事を作るとなると、体力的にも厳しいものです。

<中食>

・「どっちも仕事をしていて、疲れて帰ってくると作っている気力もなくすぐに食べたい気分なので」(37歳女性/医療・福祉/専門職)

・「外食よりも多少安くついて、家でゆっくり食事できるから。自炊だと作るのに時間がかかるし外食だと高く上にお互い時間の都合を」(36歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

仕事に疲れて帰ったときに便利なのが中食ですよね。自炊よりは高くつきますが、外食よりは割安に済ませられます。

みなさん、いろんな方法で食事を取っているようですね。続いて、同棲中の食費をどのように負担しているのか、アンケート調査してみました。

Q.同棲中の食費はどのように負担していましたか?

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第1位「折半」37.76%
第2位「ルールは決めていない」17.51%
第3位「男性が全額負担」15.83%
第4位「その他の分担」10.79%
第5位「女性が全額負担」10.07%
第6位「給料に対して同じ割合」8.15%

※『マイナビウーマン』にて2016年3月にWebアンケート。有効回答件数417件(22歳~39歳男女)

4割近くのカップルは、同棲中の食費は折半しているようです。なぜそのような分担方法になったのか、みなさんの答えを見てみましょう。

<折半>

・「外食すると彼氏が出してくれることが多いけど、自炊用の食材は私が買ってくることが多いので、金額的には折半か彼氏が少し多いぐらいだと思います」(31歳女性/情報・IT/技術職)

・「結婚前提で同棲するので、やはり食費は折半であるべき。そこまで細かくは管理していない」(29歳男性/建設・土木/事務系専門職)

お互いに仕事をしているのなら、食費も折半にする方が楽なのかもしれませんね。

<ルールは決めていない>

・「一緒にいるときはどちらかがお金を出すが、きっちり金額を折半していない。彼氏の方が多く出している」(24歳女性/その他/その他)

・「食事に誘った方が支払ったりしていた」(35歳男性/自動車関連/技術職)

かっちりルールを決めていると、それが原因でケンカになってしまうことも。そのときの状況によって、どちらが支払うかを決めることもあるようです。

<男性が全額負担>

・「男性側の方が生活費、食費を払うもの。という考えのため。お金を受け取ってくれない」(35歳女性/その他/その他)

・「給料は全額渡して、お小遣い制を取っている」(28歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

結婚を意識しているカップルなら、同棲中から給料は全額彼女に渡している人もいるのではないでしょうか。

<その他の分担>

・「外食は彼が負担し、普段家に買って帰る食材や調味料は私。一緒に出かけたときの出費も彼が負担しています」(36歳女性/小売店/販売職・サービス系)

・「一緒のときは払う、それ以外は個々に」(34歳男性/通信/技術職)

外食に行ったときは彼氏が払ってくれたり、一緒にいるときは全て彼氏が払ってくれたりと、そのときそのときで支払いの分担が変わってくるカップルもいるようです。

<女性が全額負担>

・「私の方が給料がいいためと、彼に家賃光熱費を払ってもらっているから」(28歳女性/小売店/販売職・サービス系)

・「食費は彼女負担で残りの家賃などは自分が支払っている」(26歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)

同棲にかかる経費をすべて折半にするのではなく、家賃や光熱費、食費にわけて支払いをしているケースもあるようですね。

<給料に対して同じ割合>

・「給料の割合に応じて決めるのが平等。負担がかたよると、万一破局した場合にしこりが残る」(27歳男性/建設・土木/技術職)

・「結婚するまでは対等な関係でいたいのと、片方が負担を感じるというのがイヤなため」(30歳女性/運輸・倉庫/その他)

給料額を考えて割合を決めないと、片方だけに負担がかかってしまうもの。同棲前にお互いの給料を伝えなくてはなりませんね。

食費をどちらが払うかは、カップルによって違ってくるようです。お互いの性格を考えた上で、最初からキッチリわけておくか、そのときによって臨機応変に対応するかを決めた方がいいかもしれません。

次ページ:(2)カップルの収入別の適正な食費

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