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退職のお礼で喜ばれるギフトとは? マナー講師が解説

三上ナナエ(マナー講師)

退職時のお礼の伝え方

続いては具体的なお礼の伝え方を教えてもらいましょう。

メッセージカードや手紙を渡す

上司や特にお世話になった方へはやはりカードだけではなく直接言葉で伝えるのが礼儀です。とはいえ、外回りの方などタイミングよく言葉を伝えられない場合もありますので、不在の場合に備えてメッセージカードを用意しておきましょう。

職場の人数が多く、ひとりひとり声をかけるのは難しい場合は休憩室にお菓子などを置き、「大変お世話になりありがとうございました。気持ちばかりのささやかなものですが召し上がっていただけるとうれしいです」とメッセージを添えておくのもいいでしょう。

文例

「◯月◯日で退職することになりました。〇〇さんには大変お世話になりました。特に新人時代は右も左もわからない私に嫌な顔をせずたくさんのことを教えてくださり、そのご恩は忘れません。〇〇さんのますますのご活躍をお祈りしております」

メールでお礼のメッセージを送る

 

ちがう支店でお世話になった人や取引先など直接会えない人へのお礼には、メールが適しています。

基本的には、社内の人には最終出社日、時間帯は終了定時の1時間前ぐらいがよいでしょう。

社外の人には2~3週間前に送ると「担当が変わることを前もってお知らせする配慮」が伝わりやすいでしょう。

社内向けメールの文例

件名:退職のご挨拶

〇〇部の皆様

お疲れ様です。〇〇課の〇〇です。

このたび、一身上の都合により◯月末で退職することになりました。
本日が最終出社日となります。
本来であれば直接すべきところ、メールでの急なご挨拶になりましたことをお詫びいたします。

入社してからの◯年間、やりがいを持って仕事をすることができたのもまわりの方々に支えていただいたおかげであると、改めて強く感じております。
至らぬ点も多々あったかと思いますが、皆様にお世話になり心より感謝しております。

私が担当しておりました業務は〇〇課の〇〇さんに引き継ぎをさせていただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後になりますが皆様のさらなるご活躍を心よりお祈りしております。
今まで本当にありがとうございました。

プレゼントやプチギフトを配る

会社によってはプチギフトを配る風習がまったくないこともあります。前に退職した人はどうしていたかを参考にすることが大切です。

そして、全員に配らず特にお世話になった人だけということであればさらに配慮は必要です。たとえば「〇〇さんにはプロジェクトの打ち上げでよくご馳走になったので」など理由を添えて、暗に全員には渡してはいないことが伝わるようにしましょう。

お菓子を配る

お菓子は、目安として30名くらいまでの会社であれば全員に、それ以上になるときは所属の部署とお世話になった他部署の人、プライベートでも付き合いがあった人に渡すようにします。

全員に渡したい気持ちがあればもちろん全員でも大丈夫ですが、これも前例に倣うようにしたほうが角が立たないでしょう。考えすぎて無理をして多くの人に渡さなくとも失礼ではありません。言葉で気持ちをしっかりと伝えていけば大丈夫です。

最終日終業時間少し前くらいからひとりずつに手渡しをするのが理想です。

次ページ:退職のお礼で渡す品物の選び方

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