
【マネーレッスン】彼の貯金はゼロ、自分ひとりで「結婚資金」を貯めるには?
れんさんが結婚資金をひとりで貯めるには
編集部 では、れんさん自身が納得したうえで、自分で結婚資金を準備するとした場合、結婚したい2~3年以内に貯めるにはどうしたらいいですか?
風呂内 挙式+披露宴・披露パーティ、新婚旅行、新生活準備をすべて行う場合から考えてみましょう。その場合は、前述されたとおり300万円程度は貯めておきたいですよね。現在の自分名義の貯蓄額は約100万円とのことですから、残り200万円をあと3年で貯める必要があります。そのためには、200万円÷3年÷12カ月=毎月5万5,000円ずつ貯蓄しなければなりません。
編集部 今よりもさらに4万円ずつ上乗せしなくてはいけないわけですね。かなり厳しい気がしますが、家計簿を見直すことで可能ですか?
風呂内 可能です。まず、使途不明金の1万円が何に使われているのかをはっきりさせ、できれば0円をめざしましょう。次に、旅費・レジャー費がほかの費目に比べて突出して高いので、1万円まで下げたいですね。そうすれば、毎月5万5,000円ずつ貯蓄できます。観劇はやめられないとのことですが、結婚式をしたいなら諦めなければいけないということをキモに銘じたほうがいいでしょう。
編集部 どちらも、というわけにはいかないということですね。ちなみに彼女は月額3万5,000円の貯蓄型保険に加入しているようですが、ここで積み立てられた貯蓄を使うわけにはいかないのでしょうか?
風呂内 貯蓄型保険の場合、積み立てられたお金を銀行預金のように気軽に引き出すことはできないんです。契約者貸し付けという制度を利用して一定の利率で一部を借りるか、解約をするということになります。途中で解約すると損することがけっこう多いので、基本的にはやめないほうがいいです。この機会にいつ解約すると返戻金がいくらになるのか保険会社に問い合わせて確認しておくのもいいですね。
編集部 そうなんですね。では、挙式+披露宴・披露パーティ、新婚旅行など、何かを諦めれば問題なさそうですか?
風呂内 はい。新居への引っ越しや家具・家電の購入だけなら、100万円くらいあればいいので、今の段階でほぼクリアしています。また、このまま同じように貯蓄していけば、2~3年後にはもう少し貯まっているでしょうから、挙式のみやフォト婚など、ささやかな結婚式を挙げるという選択肢も出てきますよ。
編集部 最後に、結婚資金を貯める・貯めないは別として、家計簿で見直したいところがあれば教えてください。
風呂内 やはり使途不明金はなくしたいですね。また、旅費・娯楽費も収入とのバランスを考えれば、せめて半額の2万円までには下げたいところです。さらに理想を言えば、外食費と交際費の合計が1万円まで減らせるといいですね。
◆今回のおさらい
結婚に関する全イベントを行うなら、300万は必要。自分ひとりで負担するかは今一度考えて
挙式、披露宴・披露パーティ、新婚旅行、新生活準備など結婚にひもづくイベントをすべて網羅したいなら、結婚資金として300万円は用意しておきたいところ。それをひとりで負担するつもりでいるのなら、そのことが結婚後に不公平感をもたらすことがないかどうか、納得できるまで考えましょう。少しでも不安要素があるのなら、結婚の前に、話し合いができる関係性を築くことも重要です。また、結婚までに300万円を貯めることが難しいのであれば、挙式のみを行う、フォト婚にする、など予算の範囲内で工夫しましょう。
(ヨダヒロコ/六識)
※この記事は2016年05月25日に公開されたものです