【ハーブセラピー】夕方は脚がパンパン! むくみ対策にはクレオパトラも愛飲していた○○○がオススメ!?
毎日忙しく働いている女性なら、ストレスがたまってしまったり、体調が悪くなってしまうことってありますよね。健康でいるために、体にやさしい方法で不調を整えていきたいと思いませんか? そんな女性たちの気になる不調別に、ハーバルセラピスト・中澤小百合さんがオススメの「メディカルハーブ」を紹介してくれます。日々の生活に取り入れてみて♪
こんにちは。ハーバルセラピストの中澤小百合です。穏やかで体にやさしいという印象のハーブには、実は私たちの体を整えてくれる力がたくさん詰まっています。忙しい日々を送っていると、病気ではないけれど、ちょっとした不調に悩まされることがありますよね。そんなときにはハーブの力を借りてみるといいかもしれません。気になる不調別にオススメのハーブをご紹介している連載第2回は、女性の悩みとしてあげられることが多い「むくみ」です。
むくみにオススメのハーブは?
長時間の立ち仕事をしたり、1日中デスクワークを続けていると、夕方には脚がパンパンでつらい……という人もいるのではないでしょうか。むくみは体内に余分な水分がたまることで起こります。でも、むくみを避けるために水分を控えすぎると、新陳代謝が鈍ってしまい、かえって逆効果になることも。そんなときにオススメなのは利尿作用があるハーブ。ハーブティーにして水分を補給すると、体に余分にたまった水分や老廃物の排出と、新陳代謝をサポートしてくれるので、むくみの予防や解消が期待できます。今回ご紹介するハーブは以下の3つです。
(1)ハイビスカス
(2)ダンディライオン
(3)ハトムギ
ハイビスカスは利尿作用と代謝促進作用を持つハーブ。代謝を促進することで美容効果も期待できるので、クレオパトラが愛飲していたとも言い伝えられています。ハイビスカスというと南国でよく見る赤い花を思い浮かべると思いますが、ハーブティーに使うのはそれとは異なる品種。また、酸味のある味が特徴ですが、それは成分として含まれているクエン酸によるものです。クエン酸と言えば、疲労回復にいいことで有名ですよね! ですから、働く女性のセルフケアにぜひ取り入れてほしいハーブのひとつです。
ダンディライオンとはタンポポのこと。日本で見るものとは異なる西洋タンポポという品種です。根の部分を使うダンディライオンルートと葉の部分を使うダンディライオンリーフがありますが、どちらにも利尿作用があり、体内の余分な水分と老廃物を排出する働きがあると言われています。欧米では春先のタンポポの葉をサラダにして食べたりするそうですが、日本ではダンディライオンルートのドライハーブが手に入りやすいでしょう。
和のハーブとして古くから親しまれているハトムギも、利尿作用や体内の余分な水分と老廃物を排出する働きがあると言われています。肌にいい成分をたくさん含んでいるので美肌のためのハーブとも言われ、女性には特にオススメです。
<むくみにオススメのハーブまとめ>
ハイビスカス
科名:アオイ科
主要成分:植物酸(クエン酸、リンゴ酸など)、アントシアニン、粘液質など
主な作用:利尿、代謝促進、消化機能亢進など
ダンディライオン(別名:ダンデリオン)
科名:キク科
主要成分:イヌリン、タラキサステロール、苦味質、ミネラルなど
主な作用:利尿、緩下、健胃、肝機能促進など
※秋の花粉症と呼ばれるブタクサやヨモギなど、キク科アレルギーの方は注意が必要。アレルギー症状が出る可能性があります。
※胆道閉鎖、重篤な胆のう炎、腸閉そくの方は禁忌。
ハトムギ
科名:イネ科
主要成分:コイクセラノイド、タンパク質、アミノ酸、ビタミン類など
主な作用:利尿、美肌、消炎、代謝促進など
※妊娠中の使用は避けましょう。
(文:中澤小百合、イラスト:奈良恵)