
【マネーレッスン】給料が上がらない……お金を増やす方法のひとつ「投資」って?
投資の始め方と初心者にオススメな「投資信託」について
編集部 貯蓄と投資を並行して行っていくわけですね。では、いざ投資をはじめるとなったときには、どんな勉強をすればいいのでしょうか。
風呂内 まずは初心者向けの投資本を読みましょう。ひととおり知識を得て、さらに投資における自分の好み……たとえば「アップダウンの多いほうが好きだな」とか「安定して持てるような長期型の投資がいいな」など、ある程度判断ができるようになりたいものです。
より実践的な勉強がしたいのであれば、証券会社が運営しているシミュレーションサイトを利用するのも一案です。シミュレーションサイトでは、実際のお金を使わず架空の株取引をすることができます。このくらい値動きするものだと具体的に知れるので、半年くらいやってみるのはおすすめです。
編集部 投資ビギナーが最初にやってみる投資で最適なものはありますか?
風呂内 無難なのは、「投資信託」ですね。本業で忙しい人が、長期にわたって堅実に資産を形成するのに適しています。
投資信託は、投資家から集めたお金を専門家が投資・運用する商品のことで、大きくわけて2種類あります。ひとつは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数と同じ値動きをすることを目指す「インデックスファンド」、もうひとつは、株価指数の平均を上回るリターンを狙う「アクティブファンド」です。アクティブファンドは高リターンを目指すため、多くの人の手が入っており、どうしても手数料が高くなってしまいます。かといって、なかなか平均値を超えられていないという統計データもあります。そう考えると、初心者は「インデックスファンド」を買うのがいいかもしれませんね。
また、極力リスクは減らしたいのであれば、一気にまとめ買いをせず、少額ずつ積み立てていくことをおすすめします。
編集部 なるほど。本業もあることですから、はじめての投資はなるべくリスクの低いものからチャレンジしていくほうがよさそうですね。実際に投資をする場合は、証券会社に口座をつくる必要がありますが、口座選びのコツみたいなものはありますか?
風呂内 手数料が安いこと、そして自分が買いたいと思った商品があるかどうかを基準に選べばいいと思いますよ。
●投資を始める際の心得
・まずは本を読んで勉強。自分の好みの投資方法を見つける
・初心者にオススメなのは投資信託の「インデックスファンド」
・リスクを減らすなら小額ずつ積み立てていく
・証券口座は手数料と自分の欲しい商品の有無で選ぶ
(ヨダヒロコ/六識)