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【女の嘆き】結婚を引き寄せる自分磨きって何だろう……女子力を上げるだけじゃダメですか?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
彼氏がいない年末年始を、5年連続で迎えてしまいました。まったく彼氏ができないわけでもないのですが、やっとつかんだ恋も短命に終わることが多く、結婚を意識するような関係には発展せず。「仕事をがんばりたいから」と言い訳をしていた20代後半とはちがい、30代になると焦りがこみ上げてきます。月に一回はヘアサロンとネイルサロンへ行き、体型キープのためにヨガにも通い、複数の女性誌や情報誌で、流行りもチェックしています。自分磨きが大事だとよく聞くけれど、いくら女子力を磨いても実のある恋ができない私。正直、「私の何がいけないの?」と叫びたくなります。

巷で言われる自分磨きにも、いくつかの種類があります。まず、「異性の気を惹くための容姿磨き」。これは、自分が魅力的に見えるような髪型やメイク、ファッション、仕草などを研究したり、ボディラインやお肌のコンディションを整えたりすることにあたるでしょう。また、「男性とさまざまな話題で語り合うための教養磨き」は、ジャンルを限定せずに多くの本を読んだり、芸術を楽しんだり、異文化の人々と交流したり、新しい経験に飛び込んでみたりすることにあたります。ほかにも、コミュニケーションスキルを上げたり、キャリアアップのための勉強をしたり、料理などの家庭的なスキルを上げることなども自分磨きにあたります。どれもチャレンジしがいのある自分磨きなのですが、ここでは、結婚を考えている女性に、ぜひ取り組んでほしい自分磨きを3つご紹介してみたいと思います。

女の嘆きの処方箋

その1 心地よく暮らす知恵を身につけるという“自分磨き”

自分が選んだ相手と結婚をして、健やかに安定した暮らしを続けたいと思ったら、“愛を消費する関係”から、“愛を生み出す関係”にシフトしていくことが大事です。掃除や片づけをして生活環境を清潔に心地よく整えたり、栄養や身体について学んで病気にならない身体づくりをしたり、食材選びの目を養って健康的で経済的な食生活を心がけたり、やることはたくさん。「なんだ、家庭的なスキルを磨く“花嫁修業”をしろってこと?」と思う方もいるかもしれませんが、暮らしの知恵を身につけるのは、自分自身が心地よく過ごすために必要なこと。自分をていねいに生かしている女性は、男性にも安心感を与えるもの。新年の目標のひとつに、「心地よく暮らす知恵を身につける」という自分磨きの項目も入れてみては?

その2 自分を信頼する気持ちを育てるという“自分磨き”

インターネットの普及にともない、いつでもどこでもどれだけでも情報が手に入る私たち。ふだんから自分で考え、自分で選んでいるようでいて、いつのまにか誰かが作ったトレンドをそっくりそのまま取り込んで、「現代に適応している私、まわりから浮いていない私」を作り上げて安心していませんか。もちろん、自分は大勢の中のひとりであって、世の中のルールに従いながら自己実現を果たすのだという基本感覚は必要です。その一方で、この世にたったひとりしかいない自分自身を大切に育てあげるのは私自身なのだという心意気ももっていてほしいと思います。

まずは、世の中で発信されている情報を標準や正解だと決めつけず、「いま、世の中の多くの人は〇〇を求めているらしい(好きらしい、嫌いらしい、興味があるらしい、など)。それで、私はどう感じる? どうしたいと考えている?」と問いかけることからはじめてみましょう。「世の中の大きな流れとはちがうかもしれないけど、私が大事にしているのはこれ」、「万人受けはしないかもしれないけど、私は私のことが好き」という気持ちがしっかりあると、世界にたったひとりしか存在しないあなたをどこかで探し続けている男性も、あなたのことを見つけやすくなるでしょう。

その3 正直な気持ちを大事にするという“自分磨き”

相手に嫌われたくない、見捨てられたくない、ひとりぼっちになりたくないという気持ちで相手に合わせ過ぎていると、いつしか自分らしさの面影は消えてしまいます。人間関係は、嫌われないように自分の気持ちを抑えてそつなく振る舞っているときには、ある程度のところまでしか深まりません。「もしかしたら嫌われるかもしれない」という覚悟で、本当のことを言ったときにはじめてグッと深まるものなのです。

結婚生活という長い年月をかけた人間関係では、自分も相手も既存の殻をやぶって歩み寄り、関係を作り上げていかなくてはならない局面があります。すぐには結婚を考えていない人も、今すぐに結婚したい人も、自分の思いを正直に表現し、ありのままで十分に愛される体験を積み重ねていってください。勇気を持って、よいところもそうでないところもあわせ持ったありのままの自分を表現していくことで、関係性を見極める眼を養うことができます。たとえば、「相手の理想の女性像を演じないと愛してもらえないような関係に、無理をしてしがみつかなくてもいいんだ」と見極められたら、たとえ別れが訪れたとしても、次の恋愛に向けて、のびのびと自信にあふれた魅力をまとうことができますよ。

※画像はイメージです

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2016年01月14日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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