【働き方ラボ Part3】ヤフー女性社員「育休中は心置きなく仕事を忘れて」
女性と仕事との関わりは十人十色。私らしい働き方、私らしい生き方を模索するイマドキ女性たちに、識者の見解や企業の取り組みを通して、女性を取り巻く社会環境を読み解きます。
ヤフーのパパママ社員たちが集まり情報を共有する「育児休業者座談会」。男性社員として育休を取得した高橋さんに続き、女性の育休取得経験者としてYahoo!映像トピックス担当の日野洋子さんがプレゼンを行った。日野さんは、2011年2月からと2014年2月からの2回、産休・育休を取得している。2015年の6月末に2度目の育休から復帰。現在は10時~16時の時短勤務だ。
1回目の育休中には引っ越し、2回目には整理収納アドバイザー1級と運転免許を取得したという日野さんだが、それでも「やろうと思っていたことの半分もできなかった」という。
参加者たちが大きく頷いていたのが「育休中にやっておくべきこと」のリストだ。復帰後は時間に追われることに備えて、家事効率化の工夫や家の片づけを行っておくこと。いざというときに頼れる人やベビーシッター、地域のファミリーサポートなどを調べておくこと。保育所に預け始めてすぐの頃は、子どもがしょっちゅう体調を崩すもの。体調不良時に毎回母が仕事を休まなくてもすむように、頼れるサービスや人を確保しておくこと。「自分一人で完ぺきにこなそうと抱え込まず、どれだけ負荷を分散させられるかが勝負です」。
「育休から復帰したときってどんな感じ?」という想定質問に対しての答えは、「仕事はきれいさっぱり忘れてしまいました!」。業務内容に育休前と変更がなくても、忘れていることもあったという。しかし日野さんは、育休ママに対して「復帰後を不安に思うことなく、心置きなく仕事を忘れてください」とアドバイス。キーワードは「選択と集中」だ。育休中は育児が仕事。子どもと向き合える時間を楽しむことでメリハリがつき、復帰後に仕事への集中力も増すのかもしれない。
時短勤務の現在、「それほど無理していません。ちゃんと寝ているし、割とゆるくやっていると思う」と話す日野さん。「それでも思わぬ体調不良はあるので、自分で思っている以上に体に負担があるのかも」とも言う。「私たちが育児しながら無理なく働くことで、続く後輩たちが産みやすくなるはず」とまとめた。
(小川たまか/プレスラボ)
※この記事は2015年12月13日に公開されたものです