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頭がくさい!? 頭皮のにおいの「原因」と「改善法」

池田園子

齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

混雑した電車内――自分の頭の近くに顔がある人から、露骨にプイッとされた経験はありませんか? もしかしてそれ、頭皮のにおいが原因かも……。でも、どうしてあまり汗をかかないこの時期に、頭皮がにおってしまうのでしょうか? 今回は「頭皮のにおい改善法」を、毛髪診断士の齊藤あき先生に伺いました。

「頭皮には汗腺や皮脂腺がたくさん集まっています。髪の毛は毎日生え変わり、新陳代謝が活発なので、実はにおいが発生しやすい場所。一方で、鼻より上の位置にあるため、自分では気づきにくいのです」と齊藤先生。

厄介な頭皮のにおいを象徴するキーワードは「酸化」。毛穴に詰まった皮脂は酸化しやすくなります。齊藤先生によると、酸化した皮脂をそのままにするのは、使った食用油を放置するのと同じことだとか。古い油特有の生臭いにおいを連想した人も多いのでは?

「毎日シャンプーしているつもりでも、頭皮をきちんと洗えていない場合は、夏場に出た皮脂が今も毛穴に詰まっている場合も……。そうなるとにおいは出やすくなります」

酸化は体内に取り込むもの(食べるもの)とも密接に関係しています。たとえば、ファストフードをひんぱんに食べる人や酸化した油で調理したものを食べている人なども、体内に毒素をためています。脂っぽい食事を続けていると、頭皮のにおいを悪化させてしまうのだとか。

「このほか、髪をきちんと乾かさないで寝る人も、頭皮がにおいやすくなります。髪の表面は乾いていても、内側が湿ったままの人は多いです。半乾き状態は雑菌が好む温度ですから、頭皮にいる常在菌が繁殖して、朝になるとにおいが発生してしまいます」

実は知らず知らずのうちに、頭皮がにおう原因を作っているのかも。そんなにおいを予防・改善するもっともシンプルな方法として、齊藤先生は「頭皮の毛穴に詰まった皮脂をしっかり洗い流すこと」だと話します。

「毛穴の皮脂詰まりによるにおいは、オイルを使ってケアすることがポイントです。皮脂=油。放置した油を水でこすっても落ちないですよね。油は油をなじませると落ちます。乾いた状態の頭皮に週2〜3回、アルガンオイルやホホバオイルなどの植物性オイルや頭皮用のクレンジング剤をなじませて、汚れを浮き上がらせてシャンプーすると、毛穴に詰まった皮脂を取り除くことができますよ」

毛穴にこびりついた頑固な皮脂は、塊のような状態になっているため、普通にシャンプーをするだけでは落ちないと齊藤先生。オイルケアは日々の習慣にするといいでしょう。

「ストレスをためたり、睡眠が足りなかったりする場合でも、皮脂が過剰に出てにおいの原因になるので、生活習慣を見直すことも大事です。食生活でも酸化を防ぐ、抗酸化作用のある食材を積極的に摂取してください。ブルーベリーや大豆などポリフェノールを多く含むものや緑黄色野菜などがオススメです」

「くさい!」と思われない頭皮を手に入れるには、日々のオイルケアを生活習慣に組み込むことが大事です。早速、トライしてみてくださいね!

(取材協力:齊藤あき、文:池田園子)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年10月29日に公開されたものです

池田園子

ライター/編集者。Webニュースメディア、企業のオウンドメディアを中心に執筆・編集を行う。ジャンルはIT、エンタメ、マーケティング、企業・人物取材など。著書に『フリーランスで食っていきたい!』『今からはじめるNAVERまとめ』(奥田園子名義)がある。好きなものは読書、ヨガ、気の合う人とおいしいごはんを食べに行くこと。

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齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

美容師。毛髪診断士認定講師。日本アロマ環境協会アロマセラピスト。日本エステティック協会正会員。某大手化粧品会社で経験を積んだ後、2008年美肌・美髪専門店スキンケアサロン・ティナロッサ(http://tinarossa.com/)を開業。東洋医学やアロマテラピーなどの豊富な知識を取り入れ延べ3万人以上もの施術やアドバイスを行う。豊富な知識と優れた審美眼を持ち、どんな肌や髪でも輝くようになれる美肌・美髪作りのスペシャリストとして活躍中。

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