誰を信じたらいいの? 仕事のやり方が先輩によってちがうことで困ったエピソード
仕事のやり方を習ったとき、先輩によって言うことがちがって困ったことはありませんか? 新入社員の頃はとにかく教えてもらうことを何でも吸収しようとがんばりますが、人によって言うことがちがうと混乱してしまいますよね。今回は働く女性たちにそんな経験を語ってもらいました。
先輩によってちがい、上に聞いたら怒られ……
・「先輩に言われた通りにしたら、上司に間違っていると怒られた」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「人によって言うことがちがうことはけっこうあって、一番困ったのは、同じ人が、日によって言うことがちがうこと」(31歳/学校・教育関連/技術職)
・「部署の先輩たちでも意見が分かれたので、上の部署に連絡して聞いたら『そんなこと、うちに聞くんじゃなくて、まわりの先輩に聞きなさい』とキレられた」(32歳/その他/事務系専門職)
・「図面の書き方は先輩・上司によってちがうので、上司が変わるたびに書き方をその上司のやり方に合わせなければいけない時期があった」(29歳/建設・土木/事務系専門職)
・「本当はこれが正解だけど、慣習としてこっちみたいに説明されたとき、新人だったので納得できなかった」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
みなさん同じ様な経験をしてきているようです。マニュアル化されていないことは、人によって効率化の方法が少しずつ異なるため、やり方に違いが出てきます。立場や業務内容によって、同じものを使う場合でもちがうやり方をするかもしれませんね。またマニュアル化されていても、マニュアル自体が完璧なものではないこともあります。「えーっ」と困惑するかもしれませんが、少しずつ理解していくうちにわかってくるようになります。
お客さんがかかわることなのに……
・「接客でクレーマーに対してどうするか相談したら、人によって謝るのが正しいか、謝ると客が図にのるから謝るなという人がいて困った」(27歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「お客さんと会うときに、『あの人は絶対に失礼がないように』や、『あの人は適当にやり過ごしとけばいいよ』など、人によって言うことがまちまちだった」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「お客さんが求めている答えと真逆なことを言われたとき」(29歳/その他/その他)
どんな商売も、お客さんがいないと成り立ちません。しかし、どんなお客さんを優先して、どんなやり方をすればいいのかというのは、一人一人考え方がちがうものです。人間にはそれぞれキャラクターと相性というものがあるからでしょう。自分のキャラクターと、お客さんとの関係性を冷静に見つめながら、どんどんブラッシュアップしていくしかないのです。先輩の意見は、そうやって作ってきた歴史が詰まっているので、それぞれでちがう意見になるのでしょう。
そんなときはこう考える
・「しょっちゅうあるが考えがちがうのでとらえ方を変えるようにした」(25歳/医療・福祉/専門職)
・「仕事の優先順序が先輩によってちがってこまったことがある」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「よくあります。人によってやり方がちがうだけで、どれも正しいものだと思います」(29歳/情報・IT/クリエイティブ職)
・「結局自分で判断した」(27歳/学校・教育関連/専門職)
・「メールの文面の好みは人によって異なるので新人時代自分のスタイルを確立するまで苦労した」(22歳/情報・IT/技術職)
先輩のやり方をまねしながら、「これはこういう理由でこのやり方をする」と理解してみましょう。そうすると、自分がそのやり方をするべきなのかどうなのか、判断できるようになってきます。結局は自分で判断するしかないのかもしれません。
働いていると、理不尽なことがいろいろと起こります。この「先輩によってやり方がちがう」のもその一つかもしれませんが、それぞれに理由があるものです。考えて理解しながら、自分のスタイルを確立していきたいものです。
(ファナティック)
※『マイナビウーマン』にて2015年6月にWebアンケート。有効回答数156件(22歳~34歳の働く女性)
※画像は本文と関係ありません
※この記事は2015年08月26日に公開されたものです