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専門医に聞く、間違ったケアで毛穴が開く!? NGケア方法3つ

福澤見菜子

女性普段、開いた毛穴をケアしているという方、その方法は間違っているかもしれません。湘南美容クリニックの医師である福澤見菜子先生によれば、肌トラブルで訪れる患者さんの中には、間違ったケアで毛穴が開いてしまったエピソードを抱える人が多いといいます。そこで、やってしまう人が多い、毛穴が開く間違ったケア方法を3つ教えてもらいました。

毛穴が開く3つのNGケア

1.貼ってはがすタイプの角栓除去パックを使用しっぱなし

「このタイプのコスメグッズは一概に悪いとはいえませんが、普通の人の皮膚には少々強すぎる吸着力があるのも事実。また、角栓が取れて満足し、その後のケアを怠ると毛穴が開く原因になります。角栓が除去された後の毛穴はすっぽりと口を開け、開いた状態にあります。収れん作用のある化粧水を使うなど、パックを行った後もしっかりケアすることが大切です」(福澤先生)

2.先の細いものや毛抜きで出っぱった角栓を抜き取る

「これをしてしまうと、場合によっては皮膚が傷つき感染して、ぽっかり空いた凹みを残すこともあります。実は、私自身も中学生の時にやってしまい、いまだに跡になっています。絶対にやめましょう」(福澤先生)

3.過度なスクラブ洗顔

「毛穴はとても小さいので、洗顔料でも目に見えるようなスクラブの粒が毛穴に入り込むことはありません。それを考えずにゴリゴリ慢性的に刺激を繰り返すと、肌は硬化して柔軟性を失い、硬い肌質と“ひらき毛穴”を招きます。こうなるともう、美容医療のレーザーで根気よく治療していくしかありません」(福澤先生)

正しい毛穴ケアの方法とは?

正しい毛穴ケアとはどのように行えばいいのでしょうか?

「毛穴が目立つのには原因があるので、部位ごとに毛穴が目立つ原因をきちんと分析して適切なケアをすることが大切です。
例えば頬や眉間の毛穴は、角栓の詰まりではなく、毛穴から生えている毛の断面によって黒く見えていることもあります。その場合は脱毛が効果的です。
鼻の頭の毛穴は、皮脂が原因のものもあります。皮脂の分泌が過剰であれば、皮脂抑制効果のあるビタミンC入りの基礎化粧品を使用したり、程度によっては皮膚科で皮脂分泌を抑制するビタミンB6の内服薬を処方してもらったりしましょう」(福澤先生)

角栓が詰まっている場合、どのようにケアすればいいのでしょうか?

「角栓の詰まりは、朝晩のきちんとした洗顔を心がけ、汚れを除去する程度で十分です。特に気になるという方は、週に一度程度までなら、スクラブやピーリングを行ってもいいでしょう」(福澤先生)

間違った毛穴ケアを行っていたという人は、いますぐ改めて、原因ごとに正しいケアを実践し、きゅっとひきしまった毛穴を取り戻しましょう!

(取材協力:福澤見菜子、文:石原亜香利)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年07月10日に公開されたものです

福澤見菜子

歴代ミス慶応グランプリの中でも唯一「専門医」の資格を持つ医師。慶應義塾大学医学部卒業後、同病院勤務を経て、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科、大塚美容外科 千葉院院長を経験した後、現在は湘南美容外科に勤める。その他、日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員、日本抗加齢医学会正会員、埼玉医科大学総合医療センターの形成外科・美容外科 非常勤助教など、多数の肩書きを持ち広いフィールドで活躍中。医師として、正しい美容医療の普及と実現に貢献することをライフワークとする。
URL:http://minakofukuzawa.jp/

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