
ボーナスを全額貯金したい! 赤字家計を見直すポイントは?
編集部 定額預金を2万円にすれば、毎月の赤字が3万2,000円に減りますね。さらに収支を合わせるために、ここは見直すべきという家計簿のポイントを教えてください。
風呂内 まず、家賃は少し高いですね。給与の30%が家賃にかけられる上限目安なので、彼女の場合は5万7,000円まで下げたいです。家賃を下げるには、更新の際に交渉する、今住んでいる場所と同心円状の安いエリアに引っ越す、といった方法があります。また、彼との結婚を考えていらっしゃるようですので、一緒に暮らして負担を減らすのも一案です。
編集部 現在の家賃が6万9,000円ですので、1万2,000円浮かせられますね。すると、3万2,000円の赤字のうち、残り2万円をどこかでカバーしたいわけですが……。
風呂内 一つひとつの費目を見れば、そこまで使いすぎている感じはしませんが、服飾費・化粧品代・交際費・習いごとの合算が5万7,000円というのは気になります。できれば、これらすべてで、全体の20%=3万8,000円までにおさえたいですね。
習いごとのテニススクールは絶対にやめられないとのことですので、減らすとすれば交際費。しかし、現状の2万3,000円を8,000円に下げるのは無理があります。せめて、あと5000円は減らしたいところ。飲み会を1回減らすなど、努力をしましょう。
編集部 もうひとつ気になるのは、その他の出費2万円です。彼女は毎日お菓子を買う習慣があり、その出費はここに含まれているようです。
風呂内 お菓子は割安なものを買って、家に置いておくといいでしょう。会社に全部持っていってしまうと、つい食べてしまいますから。毎日3つずつ持っていくなど自分なりのルールを決めれば、おのずと1日の単価は下がるはずです。
編集部 ほかにも、彼女が気をつけたい習慣はありますか?
風呂内 やはり彼へのプレゼントですね。結婚を考えているのであれば、一過性の高額商品で喜ばせるよりも、一緒に仲よくやっていくための状況をプレゼントすることに考え方をシフトしましょう。たとえば、1万円の舞台を見に行くなど、意外性などで工夫できます。金額は、3万円以内におさめたいですね。
編集部 そうして、いろんなところを少しずつ節約していけば、給与だけで生活費をまかなえ、ボーナスは全額貯蓄することができそうですね! ひとつ心配事があるとすれば、まとめ買いタイプの彼女は、ボーナスでまとまった金額が入ってきたときに、つい使ってしまうのでは? とも思うのですが……。
風呂内 ボーナスの1/4は見える口座においておき、なにかあれば手をつけてもいい調整用に。残りの3/4は、定額預金のように普段は目にすることのない口座に移すといいでしょう。そうすれば、月2万円の定期預金と合わせれば、1年で約100万円貯められる計算に。そして、徐々に生活習慣を改善しつつ、ボーナスにはまったく手をつけないライフスタイルに向かっていけるといいですね。
◆今回のおさらい
・定期預金の額を引き下げ、ボーナスの3/4とともに隠し口座へ
月々の家計を圧迫している5万円の定額預金を、いったん2万円に引き下げましょう。このとき、絶対に見ない口座を選び、手をつけないものとして徹底することが大事。その上で、家賃や交際費など理想的な割合を超えている費目や、日々のお菓子代や彼へのプレゼントなど、ムダ使いしてしまいがちな出費を見直して、毎月の収支が赤字にならない努力を。さらに、ボーナスは入ってきた時点で、1/4は調整用、3/4は絶対に使わない用に分け、後者は普段目にしない口座に移すことで目標額の100万円を達成!
(取材・文:ヨダヒロコ/六識)
※この記事は2015年06月24日に公開されたものです