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夏でも“目の乾燥”を感じる人は約7割!? ドライアイ研究の第一人者、横井則彦先生がすすめる対策8か条

近年、パソコンやスマートフォンの普及や、オフィスでのエアコン使用で、現代人の目を取り巻く環境は過酷さを増しています。一般的に冬場に比べ、夏場は気温や湿度が高いため乾燥とは無縁のように思われがちですが、日本アルコンから6月15日に発表された調査結果はある意外な事実を明らかにしました。

 

データ提供元:日本アルコン㈱

データ提供元:日本アルコン㈱

同社が全国の20代~50代のオフィスワーカーで、パソコンの使用頻度が高い、使い捨てソフトコンタクトレンズ(以下コンタクト)ユーザー300名を対象に、「ドライアイ」に関する意識調査を実施しました。この結果によると、夏でも“目の乾燥”を感じる人は73.0%もいるといいます。ちなみに、この“目の乾燥”は夏のオフィス環境で一番不快に感じられるもので、仕事の効率を下げる要因でも一番という結果になりました。

さらに、この“目の乾燥”の原因と考えられているものは、現代人ならではの「3コン」(パソコン70.9%、エアコン68.3%、コンタクト47.0%)がトップだそうです。この現状について、日本のドライアイ研究の第一人者と呼ばれる、京都府立医科大学准教授の横井則彦先生が解説してくれました。

 

京都府立医科大学準教授 横井則彦先生

京都府立医科大学准教授 横井則彦先生

「ドライアイとは、涙の量の減少または涙の質の低下が原因で、目の不快感や視機能の異常を生じる疾患です。現代人必需品である3コンが普及した現代では、季節を問わず1年を通じて目が乾燥する環境におかれています。最新の研究では、目の表面で涙が広がりにくくなることに加えて、まばたきの摩擦がドライアイ症状を引き起こす原因になることがわかってきています。特に、コンタクトレンズ装用においては、目の表面とコンタクトとの摩擦がその症状を悪化させる要因になっています」(横井先生)

それでは、ドライアイにならないために日常生活で何を工夫すべきでしょうか。そのような質問に対して、横井先生から「夏場のドライアイ対策8か条」が提案されました。

ドライアイにならないための日常生活での8つの工夫

1.エアコンの風が直接、目に当たらないようにする。
2.パソコンの画面は目より下にする。
3.パソコンなどは1時間作業をしたら、10分~15分くらい目を休める。
4.目が疲れたら、目をあたためる。
5.乾燥した部屋には加湿器や、濡れたタオルを置くなどの工夫をする。
6.目薬を効果的に使う。防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬を選ぶ。
7.交感神経が緊張していると瞬きの回数が減り、涙の分泌が減少するため、ストレスと上手に付き合う。
8.コンタクトレンズの装用期間を守る。眼科を受診し、目の乾燥感と気になる症状を医師に申し出て、適切なレンズを処方してもらう。

いかがですか。これらすべてを完全に守ることは難しい場合もあるかもしれませんが、できることから工夫してみましょう!

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年06月16日に公開されたものです

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