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眉毛を抜くとまぶたが、たれる!? 美容整形外科医が語るリスク解消のコツ

福澤見菜子

女性

普段、何気なく行っている眉毛の処理。毛抜きで抜いている方も多いのではないでしょうか? ですが、眉毛を毛抜きで抜くと、まぶたや目の周りの筋肉が引っ張られるため、まぶたがたれるリスクがあるという噂も! そこで、湘南美容外科の福澤見菜子先生に、眉毛抜きの、たるみのリスクや、正しい眉毛処理の方法などをうかがいました。

眉毛抜きでまぶたがたれるって本当?

いつも眉毛や眉の周りの無駄毛などを毛抜きで抜いているという方は、ちょっと注意が必要です。なぜなら、毛を抜くたびに、まぶたや目の周りの皮膚が引っ張られて、たれやすくなってしまうという噂があるからです。この噂、どこまで本当なのでしょうか?

「まぶたがたれる、つまり、皮膚がたれる原因としては、まばたきや皮膚の老化、物理的刺激など多くあります。しかし、そのなかで、特に眉毛を抜くという行為が、飛び抜けて大きな原因になるとは言い切れません。ただし、あまりに頻繁に、強く皮膚をひっぱるというのは、やはりまぶたがたれる原因になりますので、おすすめはできません。そういった意味では、眉毛抜きだけでなく、過度のマッサージやまぶたをひっぱるハードコンタクトレンズの着脱などの刺激も、同様に避けたほうがいいでしょう」(福澤先生)

眉毛抜きでまぶたがたれるメカニズムは?

強く皮膚をひっぱれば、まぶたがたれるリスクがあるという眉毛抜き。そのたるみが生じるメカニズムをうかがいました。

「年齢とともに、皮膚の弾性は低下します。ゴムが老朽化すると、伸びてもきちんと縮みが戻らなくなるのと同じように、慢性的な伸展刺激は、特にまぶたのように皮膚の薄い部位ではたるみの原因になりえます。また、まぶたを強くつまんで離す、という行為を何度も繰り返すと、目の開きが徐々に悪くなる“眼瞼下垂(がんけんかすい)”という症状を誘発する可能性があります。こちらも目元が老けて見えるようになってしまうので注意しましょう」(福澤先生)

正しい眉毛の処理方法は?

では、実際、眉毛の処理を行う際には、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。まぶたや他の皮膚に影響のない、正しい眉毛の処理方法をうかがいました。

「一番影響が少ないのは、眉毛の伸びた部分のみをハサミでカットする方法です。ただし、この方法ですと、黒いプツプツが残ってしまうのが心配という方もいるでしょう。どうしても抜きたいときは、毛穴から感染する“毛嚢炎(もうのうえん)”などにならないように、まずは皮膚を清潔な状態にします。そして先端が繊細な良質の毛抜きを使い、まぶたの皮膚をひっぱり出さずに、確実に毛先をキャッチして、毛の流れと同じ方向に抜くようにするといいでしょう」(福澤先生)

まとめ

コツを押さえれば、眉毛抜きのたるみリスクも軽減されます。ちょっとした気遣いのちがいで、将来の老け顔が決まってしまう可能性も。ぜひ意識して実践しましょう!

(取材協力:福澤見菜子、文:石原亜香利)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年06月12日に公開されたものです

福澤見菜子

歴代ミス慶応グランプリの中でも唯一「専門医」の資格を持つ医師。慶應義塾大学医学部卒業後、同病院勤務を経て、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科、大塚美容外科 千葉院院長を経験した後、現在は湘南美容外科に勤める。その他、日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員、日本抗加齢医学会正会員、埼玉医科大学総合医療センターの形成外科・美容外科 非常勤助教など、多数の肩書きを持ち広いフィールドで活躍中。医師として、正しい美容医療の普及と実現に貢献することをライフワークとする。
URL:http://minakofukuzawa.jp/

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