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専門家 生活

約8割の男性が、妻に「専業主婦」になってほしくない理由【後編】

五百田 達成

働く女性にとって気になる話題やトレンドワードをピックアップ。男女心理の専門家である五百田達成氏が、ユーザーのリアルな声とともにひもときます!

◆いっぽう、男性はどう考えている?

前編では「専業主婦」に対する女性の意識をチェックしましたが、いっぽうの男性はどうなのでしょうか?

「あなたは、結婚したら、妻には家庭に入ってもらいたい(専業主婦になってほしい)と思いますか?」という質問に対して、実に8割近い数の男性が「思わない」と回答。女性の「なりたくない」という回答(約7割)よりも、多いのが実に印象的です。

理由としても、

「悲しいが今の収入ではまず無理。多少なり社会と関わったほうが、女性のほうも精神面の安定がはかれると思う」(34歳/金属・鉄鋼・化学/個人事業主)

「不安定なご時勢、いつ路頭に迷うかわからないから専業主婦はやめてほしい」(27歳/建設・土木/技術職)

など現実的な回答が並び、意外や意外、数字の上では、男性たちのほうが専業主婦願望が薄いことがわかります。

いっぽうで、「あなたは、妻が『専業主婦』になることについて、リスクがあると思いますか?」という質問に対しては、約3割の人が「思わない」と回答していて、女性の「思わない」という回答よりも多くなっています。

中には、

「家庭を守ってくれるのでいいことしか思い浮かばないから」(30歳/運輸・倉庫/技術職)

「リスクが思い当たらないから」(33歳/運輸・倉庫/営業職)

という無邪気な回答も散見され、やはり男性は、自分が仕事を辞めるわけではないので、あくまで他人事ととらえていて、女性に比べてリスク意識が低くなっています。

◆冷静な判断vs.親のしてくれたこと

ふたたび、女性の回答に目を戻しましょう。

改めて感じるのは「みんなきちんと考えている」ということ。社会とのつながり、離婚のリスク、復職の難しさ……。夫の病気のリスクや、日本経済の将来のことを冷静に考えると、

「リストラになったときに共倒れする」(33歳/金融・証券/事務系専門職)

という意見に代表されるように、経済的エンジンはふたつあったほうがいい。それは自明の理なわけです。みんなそのことは頭ではわかっている。ところが、その冷静な判断を邪魔をするのが「親がしてくれたこと」という残像です。

肯定派の中にも、

「自分の母親が専業主婦だったので、あこがれます」(26歳/医療・福祉/その他)

という意見があり、また、否定派の中にも、

「自分の母親が働きながら子育てもしていたので、私もそうなりたいから」(24歳/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)

という意見がある。

結局、女性にとってもっとも近いロールモデルは母親なので、そこからの影響は多かれ少なかれ受けざるを得ない。「お母さんと同じように専業主婦になりたい」と考えるのも、「お母さんがつまらなそうだったから専業主婦になりたくない」と考えるのも、根本は同じことです。

親と自分はちがう人。
親と自分とでは生きている時代がちがう。

当たり前すぎるそのことを、どれだけきちんと自分に言い聞かせ、自分なりの結婚観・家庭観を確立するかが、自立した大人になるための第一歩、と言えるでしょう。

(作家・心理カウンセラー:五百田達成)

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2015年1月にWebアンケート。有効回答数247件(22歳~34歳の働く女性)

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