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目を覚ますとそこには、彼がいてくれて

そのうち額に冷たいものが当たって、
わたしは目を開けた。
気づくと冷えピタシートがおでこに貼られていた。
そしてずいぶん前に修二と
おたがいの家の鍵を交換したことを、
頭の片隅でぼんやりと思い出していた。

どうやら目の前にいるのは本物の修二らしい。
でも、ぜんぜん現実感がなかった。
「修二、本物?」
自分でもバカなこと聞いてるなと思いながら、
見慣れているのによその家、
そして知らない人のような、
自分の部屋と修二をぼんやりと見ていた。

「何言ってるの、本物だよ。
まあ、かなり高熱が出てるから、
意識がぼんやりしても仕方ないよな。
イオン飲料買ってきたから、飲んで寝て」
そしてベッドのそばにあったコップに、
持ってきたイオン飲料を注ぐと、
わたしを抱き起こして飲ませてくれた。

「修二、この間は大人気なくてごめんね」
「もういいから、そんなこと」
修二の横顔は、なぜか今にも泣き出しそうだ。

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