医師が教える! つらい生理痛を乗り切るためのあたたかい飲み物4種
生理痛はなぜ起こるの?
1カ月に一度は訪れる生理。生理痛がひどいと、とても憂鬱ですよね。そもそも生理痛はなぜ起きるのでしょうか? 簡単にいうと、子宮が過剰に収縮するためです。
生理中は「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。この物質は子宮を収縮させて、経血をスムーズに外に排出するように働きます。この物質は痛みを強める作用があるだけでなく、過剰に分泌されると陣痛のような痛みを引き起こすのです。さらに体が冷えると血流が悪くなり、プロスタグランジンが骨盤内に滞り、痛みが強くなります。
また、ストレスも生理痛を悪化させます。ホルモンや自律神経のバランスを崩し、血行を悪くさせ、さらに体温調節の機能なども低下させるので、不快な症状を感じやすくさせます。
身体を温める飲み物が一番!
生理痛の原因のひとつに、体の冷えがあります。よって痛みを和らげるキーワードは“体を温める飲み物をとる”ということです。ではどのような飲み物が効果的なのでしょうか。
・ショウガ湯
ショウガは身体を温めて発汗させる効果があります。また、血の巡りをよくしてくれます。
・ハーブティー
身体を温めるほか、ハーブの種類によってさまざまな効果が期待できます。
ローズヒップ:ビタミンCを多く含んでおり、利尿作用があるためむくみを改善する効果がある
カモミール:身体を落ち着かせる効果があり、また胃腸の働きを助ける
ペパーミント:吐き気や痛み、めまいに働きかけて、気分をスッキリさせる
・ココア
身体が温まっている状態を長時間維持する効果や、神経をリラックスさせる効果があります。
さらに肌の老化の原因となる活性酸素を取り除いたり、ピュアココアなら便秘解消を促す効果も期待できます。
・豆乳
豆乳に含まれる大豆イソフラボンが女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをすることで、生理痛を緩和します。
まとめ
生理痛がひどいときはがまんせず、状況に応じて市販の鎮痛薬を飲んでつらい日を乗り切りましょう。ただし鎮痛薬を飲んでも痛みがひどく日常生活に支障が出てくるようであれば、背後に病気が隠れている可能性があるので、婦人科を受診してください。
(文:30歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2015年01月17日に公開されたものです