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協会に聞きました! トラブル多発の「まつ毛エクステンション」。サロンで確認したいことすべきこと

佐藤慶子

松澤夏織

グルーと呼ばれる接着剤を使い、自分のまつ毛に人工毛をはりつけるまつ毛エクステンション。目を大きく見せることができ、メイクがラクになるなどと人気があります。一方、目の腫れなど健康被害を訴える人も増加していると報じられています。サロンを選ぶとき、どのようなことを確認すればいいのでしょうか。社団法人日本まつげエクステンション協会の佐藤慶子さんに聞きました。

 

まつ毛エクステのカウンセリングで伝えるべきこととは?

まつ毛エクステのカウンセリングで伝えるべきこととは?

■施術前のカウンセリングがサロン選びの目安

「まつ毛エクステンション(以下、まつ毛エクステ)が日本に入ってきてから、今年で約15年になります。日本で大きく資材を扱うメーカーが出始めたのは、10年くらい前のことです。当初エクステ1本につき500円と高額でしたが、流行するにつれて手頃な価格帯になり、さらに人気が拡大しました」(佐藤さん)

業界規模が大きくなるにつれ、「定額でつけ放題」などさまざまなサービスも充実するようになりました。一方、サロンによって技術や知識に大きなバラつきが見られるという弊害も生まれているとか。

「顧客獲得のためにはじまった“つけ放題”サービスはトラブルの原因にもなっています。まつ毛エクステは、抜けかけや生えたばかりの毛にはつけられないため、理想としてエクステンションを装着できるのは地まつ毛の大体全体の30~40%。ただし、つけ放題では1本でも多くつけたい……とエスカレートしてしまうことも多く、抜けた毛についたエクステンションで目を傷つけてしまうこともあるんです」(佐藤さん)

では、安全にまつ毛エクステを楽しむにはどのようなサロンに行けばいいのでしょうか?
「お客さまの体質は、ひとりひとりちがいます。さらに、同じ人でも日々体調は変化します。花粉症の人などは顕著ですね。なので、施術前のカウンセリングをちゃんと毎回行っているというのはサロンを選ぶポイントになります」(佐藤さん)

■サロンに行く前に既往歴をあらためてチェック

カウンセリングではまず、アレルギーの有無をチェックします。たとえば化粧品、金属、食品、花粉症など。また、施術ではまぶたと下まつ毛を保護するためにテープを使用することがあるため、ばんそうこうや医療用テープでかぶれたことがある場合はあらかじめ伝えておくといいそう。

「過去の施術でトラブルがある場合や皮膚に疾患があるときも情報を共有することが大切です。また、美容整形やレーシックの経験、コンタクトレンズなど、目に関連した情報もなるべく伝えてください」

サロンに行く前に、自分の既往歴をあらためてあらためてチェックしておくと、より安全に施術を受けることができそうです。

「まつ毛エクステは単なる美容アイテムではなく、メイクもラクになるなど便利なツールでもあります。施術した人の中には、長年抱えていたコンプレックスがなくなったという人もいます。
ただし、安全には細心の注意を払う必要がありますし、お客さまの肌やまつ毛の状態によってはパッチテストを行ったり、施術を止めることもあります。体の状態に心を配りながら、美を楽しんでください」(佐藤さん)

(松澤夏織+ガールズ健康ラボ)

※この記事は2015年01月04日に公開されたものです

佐藤慶子

社団法人まつげエクステンション協会専務理事。講演などを通して、正しい知識と技術の教育指導を推進している。2015年度から使用予定のまつ毛エクステンションの教科書の作成にもかかわる。

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松澤夏織

元・印刷会社OL、現・フリーライター。ムック『定年後の暮らしとお金の基礎知識2015』『レベル別冷え退治バイブル』(扶桑社)、『ソウル本2015』『LOCAL NAVI Bali』(エイ出版)などのライティングやWEBメディアの取材・構成、漫画レビューなど。趣味は漫画とアニメとロードバイク。「ひとっ走りの単位は20km」の体育会系。
Twitter/natsumatsuri728

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