管理栄養士に聞く! 栄養士自身が普段している食事「基本は粗食」
■一日の始まりはおにぎりとみそ汁でスタート!
夫と4歳・3歳・1歳の5人家族の私の生活はとても多忙で、一日があっという間に過ぎていきます。
そのため、朝は食べやすく握ったおにぎりと具だくさんのみそ汁で始まることが多いです。ごはんはよく噛むので脳に刺激と栄養が届き、眠い頭がシャキッとするし、根菜たっぷりのみそ汁は体をあたため、豊富なビタミン・ミネラルも期待できます。
また、私と夫は主食には玄米を食べているのですが、玄米は精白米に比べて食物繊維やお肌にうれしいビタミンEなどが含まれているうえ、噛みごたえもあるので少量でもおなかが満たされます。オススメは圧力鍋で炊くこと。もっちりとして食べやすくなります。
昼は子どもや夫のお弁当のついでに作ったおかずを食べています。お弁当はごはんに魚や肉、野菜や果物、ひとつの空間にぎっしり栄養を詰め込むことができるすてきな1食だと思います。朝に取れなかった栄養を昼に補うことが多いです。
夜は家族が一緒に食卓を囲み、いろんなことを話せる大切な時間。ごはんを中心に、一食でバランスが取れるようなおかずを作ります。メインはだいたい肉か魚、卵に決め、野菜の煮物やあえ物、サラダなど必ず緑黄色野菜を加えることにしています。また、繊維やミネラルが豊富な海藻類や良質なたんぱく質が多い豆類など、バランスよく摂取できるように配慮しています。
■基本は粗食! 食べすぎ、塩分の取りすぎはNG!
私が料理を作る際にもっとも心がけていることは、「ちょっと減らす」ことと「調味料」です。食べたい気持ちを盛るとついつい食べすぎになってしまうので、盛る量をちょっと減らす、また味付けもちょっと薄めに、を心がけています。薄味にすることで塩分量も減らせ、食材本来の味が生きてくるような気がします。
料理を作る際に必ず毎日使う調味料。しょうゆやみそ、みりんや塩など余計な添加物の入っていない、原料のしっかりしたものを使っています。身体への配慮もありますが、味の決め手はまさに調味料だと思うので料理の味がより引き立つと思います。
旬の食材をおいしい時期に存分に楽しむ。日本人が本来食べていた食習慣はとても理にかなっており、一汁三菜、粗食でもきちんと栄養が摂取できるようになっているのがほんとうにすごいことだと感じます。
※画像は本文と関係ありません
(38歳女性管理栄養士/Doctors Me)
※この記事は2014年12月10日に公開されたものです