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手足は細くても、“お腹だけがぽっこり”の人は“内臓脂肪型肥満”の可能性大

30過ぎたら、要注意。多くの病気を引き起こす、内臓脂肪

内臓脂肪、という言葉を聞いたことがありますか? お腹や二の腕をつまむと触れる皮下脂肪とは異なり、お腹の中、やや専門的にいうと「腹腔内の主に腸間膜に蓄積される脂肪」のことです。

手足は細いのに、お腹だけが目立ついわゆる「リンゴ型肥満」の方が内臓脂肪の多い傾向が強い、とされていますが、まったく標準体重、あるいはそれ以下の方にも内臓脂肪の多い方がいるようです。内臓脂肪は、体の断面を見るような画像検査をしないとそのようすはわからないのですが、ひとつの特徴としては、お腹がパンパンに張って、つかみにくいような場合は内臓脂肪による肥満が疑われます。反対に、お腹周りの脂肪が見るからにたっぷりしていて、つかみやすいときは皮下脂肪型の肥満の可能性が高いでしょう。

高脂血症、高血圧、痛風、胆石などの原因に……

内臓脂肪型の肥満が問題になるのは、脂肪組織が正常より増えることによって、人間の体の働きに、さまざまなひずみを生じさせることが明らかになってきたためです。具体的には、脂肪組織からは血糖や血中の脂質、血圧に影響を及ぼす物質が合成・分泌されています。そのため内臓脂肪型肥満の方は高脂血症、高血圧、痛風や胆石にかかる確率が高いとされています。また、糖尿病にかかる確率も高いといわれています。怖いですね。

カロリー制限と適度な運動で改善!

それでは、自分が内臓脂肪型肥満になってしまったらどうしたらよいでしょう。ほかの肥満と同様、やはりカロリー制限と適度な運動がカギになります。特に30歳を過ぎると自然に代謝が下がってきますので、野菜を多めにとり、揚げ物やこってりしたソース類は避ける、週に数回は何らかの運動をする、といった心がけが大切です。加えて、血圧が高めなら塩分を控えたり、血糖が高めなら間食を控えて全体のカロリーを落とす、といった自分の状態に合わせたケアも行っていく必要があります。

まとめ

大きな病気になる前に、自分の体と向き合って健康を維持していきたいものですね。

(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年11月20日に公開されたものです

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