エベレストより高い超高層ビルは建てられるの?―建てられない
エベレストといえば世界最高峰の山として知られていますが、実際にその高さを体験している人は少ないはず。ならばそれより高い高層ビルが建てられれば実感しやすくなりそうですが、果たして可能なのかどうか気になるもの。
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そこで今回は、高層ビルの高さの限界に迫ってみました。
高層ビルと重量平衡形状の影響
エベレストの標高は8,848メートル、一方で2014年現在世界一高い超高層ビルは、ドバイにあるブルジュ・ハリファの828メートルとなっており、その差は圧倒的です。現在計画されている建造物では、2025年にドバイで完成予定のドバイ・シティ・タワーが最も高く、2,400メートルの高さになる予定ではあるものの、まだまだエベレストには遠く及びません。
その理由としては「重力平衡形状」と呼ばれる性質が関係しています。これはある一定の高さになると、どんなに基盤をしっかりと作っても下層部が粘土のようにゆっくりと広がって、球状になろうとする現象のことです。その結果、山のように下が広く上がとがった形状となったり、さらに大きいものでは地球などの星が丸くなったりすることにも関係しています。
この性質の限界としてはエベレストくらいの高さが限界といわれているため、現状これよりも高いビルを建てるのは不可能と考えられているのです。
地域性による高さの限界も
どれだけ高い建造物を建てられるかは地域によっても異なります。例えば高いビルが多いドバイでは地震や台風の被害が少ないですが、日本はどちらの被害も比較的多いことから、それらを考慮した強度が必要になります。それでも2012年の時点で東京スカイツリーは634メートルと世界一になったことから、新たな建築材料や研究が進んでいくことで、もっと高いビルを建てることもできるかもしれません。
ピラミッド型の安定性
近年の高層ビルのかたちを見ると、下層のほうがどっしりとし、上層に行くほど細くとがっているものがほとんどです。これは先に説明した「重力平衡形状」にも関係していますが、ピラミッド型のほうが高い建造物を建てるのには安定しやすいということが関係しています。
今後建設される高層ビルも、こういったものが一般的になっていくかもしれませんね。
現在でも高層ビルの世界一記録は、次々とぬりかえられています。ぜひ一度はこれらを体験して、その高さがどれくらいのものなのかを感じ取ってみてくださいね。
※この記事は2014年11月06日に公開されたものです