ええっ! 口内炎は女性ホルモンの乱れが影響してた!? その原因と対処法は?
気がついたらできている口内炎。一度できると気になってしまい、仕事や勉強に集中できなくなることも。いったい、何が原因なのでしょうか? どうやら、女性ホルモンとの関係もあるようです。また、口内炎ができたときはどのような食事をとればいいのでしょうか? 今回は中川駅前歯科クリニックの院長、二宮威重先生に口内炎のできる原因とできてしまった後の食事法についてうかがいました。
口内炎ができる原因とは?
口内炎とは、頬の内側や歯ぐきなど、口の中の粘膜にできる炎症のこと。口内炎にはいくつか種類があり、それぞれいろいろな原因で起きるといわれています。
「口内炎には、とても多くの種類があります。一般的には、主に疲れによって起きる『アフタ性口内炎』と呼ばれるものが多いでしょう。疲れ、ストレス、睡眠不足、ビタミン不足、偏った食生活、ホルモンバランスの乱れなどのあらゆることが原因で起きるといわれている口内炎です。通常、10日~2週間ほどで自然に治ることが多いので特に気にする必要はありませんが、なかなか治らない場合や強い痛みがある、再発をくりかえす場合はすぐに病院へ行ってください」(二宮先生)
ホルモンバランスの乱れが原因で起きるとは、女性にとって気になります。
「女性の場合、月経前や妊娠中などにホルモンバランスが崩れる時期は、特に口内炎ができやすいといわれています。特にこの時期は体が非常に多くのエネルギーを使うので、体力が消耗しやすいことも原因です。感染しやすくなるので、ウイルス系の口内炎になる可能性もあります。
また、ホルモンバランスが乱れると唾液量も減るので、口の中が乾燥しやすく、さらに口内炎ができやすい環境にもなります」(二宮先生)
口内炎ができたらまずは原因がどこにあるのかを自分で探してみるのが良さそうです。
また、女性にとって、月経前や妊娠中の時期は特に疲れ過ぎないように注意する必要がありそうですね。
口内炎ができてしまったときの食事法
いざ口内炎ができてしまったら、どうすればいいのでしょうか? 自分でできる対処法と食事の方法を二宮先生に教えてもらいました。
「口内炎ができてしまったら、薬で対処することもできますが、治りを早くするためには、普段の食生活にも注意してください。例えば、熱いもの、塩辛いもの、辛いものや、酸味・甘味が強いものなどは粘膜に刺激となり、炎症を悪化させる恐れがあるので避けましょう。かつおや昆布などのだしの旨味を活用して薄味で調理するようにしてみてください。水分が多い汁物やおかゆ、片栗粉やゼラチンなどでとろみをつけたおかずなども口内炎を早く治すためにはおすすめです。
また、ビタミンB1とB2が多く含まれる玄米や豚肉、うなぎ、レバー、納豆などを積極的に摂るようにしましょう」(二宮先生)
まとめ
薄味で刺激の少ないものにすれば、口内炎ができているときの食べにくさも緩和されそうですね。また、日ごろから口内炎ができないように、上手に疲れやストレスのケアをしていきましょうね!
(取材協力:二宮威重、文:石原 亜香利)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2014年10月24日に公開されたものです