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【健康の秘訣はアゴにあった! その1】肩こり解消のために、やってはいけない3つのこと

佐藤青児

毎日のデスクワークやストレスなどから、肩こりに悩まされる女子も多いはず。そこでつい、無理な運動をしたりマッサージに頼ることもあるのでは? 『アゴをゆるめると健康になる!』の著者で歯科医の佐藤青児先生によると、これらのアプローチはまったくの逆効果とか。「さとう式リンパケア」を考案し、自らも重度の肩こりや腰痛を克服したという佐藤先生に、これまでの常識を覆す「肩こり解消にNGな習慣」をうかがいました。

激しい運動は肩こり改善に逆効果

運動不足が原因のひとつと思われがちな肩こり。ところが佐藤先生によると、無理な運動をすることで筋肉が硬くなってしまい、酸素や栄養を細胞に運んでくれる体液(間質リンパ)の流れが滞ってしまうのだとか。

「そもそも筋肉は、細かいソーセージ状の筋膜が束になった状態で、その上をさらに太い筋膜が覆った構造をしています。筋肉は心臓と同じようにポンプ活動をしていて、膨らんだり縮んだりという繰り返しで体液を循環させていますが、無理な運動や筋トレは筋肉の縮む力ばかりが鍛えられてしまうんです。たとえば、水を含んだタオルを絞ると、カチカチに硬くなりますよね。すると老廃物も流れにくくなり、筋肉はパンパンになって不快な状況も起こります」

ねじれを解いてゆるめたタオルが水分をたくさん吸い込むことができるように、筋肉は鍛えるのではなく“ゆるめること”が大切だと佐藤先生。スムーズに体液を循環させるために、ポンプとなる筋肉をやわらかく保つことが重要のようです。

マッサージするほど悪化する!

それならば、マッサージすれば筋肉をゆるめられそうなイメージですが……。

「じつは、強くマッサージすることで筋膜を断裂させてしまうんです。たとえば、鶏肉やステーキ肉を焼くときに揉んだり叩いて柔らかくしているのと同じこと。生きている細胞は、とくに硬ければ硬いほどもろいんです。筋膜がブチブチと断裂してしまうと、当然ポンプ作用も悪くなります。すると筋肉はすぐに再生にとりかかりますが、余計に硬くなってしまうんですよ」

イタ気持ちいい刺激がクセになるマッサージですが、マッサージすればするほど筋肉が硬くなってしまうというリスクは覚えておきたいところですね。

じつはストレッチも要注意!

ストレッチも筋肉をやわらかくするものと思われがちですが、硬くなった筋肉を伸ばしても、内側の筋肉は逆につぶれてしまうのだとか。

「伸ばすことで外側の筋肉は引っ張られますが、内側の筋膜は反対に縮んでしまいます。すると酸素やエネルギーが枯渇して、二酸化炭素や尿酸などを含む老廃物が溜まってしまうんです。引っ張るのではなく、リリース(開放)することが大切なんです」

筋肉を鍛えたり自ら力を加えるのではなく、ゆるめることが大切だと佐藤先生。その秘密が、じつは“アゴ”にあったのです。次回は、そんな肩こりに効果抜群の意外な方法をご紹介します!

●『アゴをゆるめると健康になる!』佐藤青児 著(KADOKAWA メディアファクトリー)
●「さとう式リンパケア」無料セミナー開催中 https://lymphcare.org/

(取材協力:佐藤青児、文:水野久美)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年10月10日に公開されたものです

佐藤青児

月見歯科クリニック医院長、メディカルエステ・メディカサトウ主宰。「さとう式リンパケア」考案者。重度の肩こりと腰痛に悩んできた経験に加え、顎関節症の治療を通してわかってきた、アゴが体全体の健康に与える重要性に着目。「耳たぶ回し」はじめ、全身の筋肉をゆるめる独自の技術「さとう式リンパケア」を考案したところ、肩こり、腰痛がラクになったと評判を呼ぶ。さらに、小顔効果やシワ老化予防といたいった美容効果にも注目が集まっている。全国で無料の「筋ゆる」セミナーを行うほか、インストラクターの養成を積極的に行っている。著書は『アゴをゆるめると健康になる!』(KADOKAWA メディアファクトリー)ほか。

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https://lymphcare.org/

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