お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

ドラマ『昼顔』に学ぶ! 夫婦の危機に陥らないために必要なたった1つのこと

「不倫なんて、まさか自分には起こりえない事」だと思っていたごく普通の主婦が、禁断の恋に足を踏み入れていく様子を描いて話題のドラマ、『昼顔』。最終回直前の前回は、今までの生活が徐々に崩壊していく様が描かれていました。ステキな男性との恋は魅力的ですが、現実ではやはり結婚をする以上、ああした状況になったら困る……なんて思いで動向を見守っている方も多いのではないでしょうか。では将来、「気が付いたら昼顔妻に」なんて事態を避けるためには、夫婦はどんなことを心がけているといいのか。ドラマを参考に掘り下げてみました。

真面目な妻も、遊び慣れた妻も……『昼顔』ってどんなドラマ?

『昼顔』には、ふたりの“妻”が登場します。上戸彩さん演じる紗和は、サラリーマン家庭の堅実な主婦。スーパーでパートをしながら家事をし、過干渉な姑ともうまく付き合っています。ハムスターの飼育に夢中な夫は性生活を放棄、子供もいないのに紗和を「ママ」と呼び、女性扱いをしていません。健気に妻の役目を務めていた紗和でしたが、ふとしたきっかけで高校教師の男性と出会い、惹かれあっていきます。

そしてもう一人、吉瀬美智子さんが演じるのは、有名雑誌編集長の妻で、ふたりの娘と贅沢に暮らしている利佳子。夫は「妻が一番」などと口では言うものの、利佳子を“飾り物の人形”のような、人権を無視した扱いをします。利佳子のほうも、「彼は美しい妻と良い母親が必要なだけ」と割り切って夫に期待もしていませんが、日頃のフラストレーションを発散するかのように、出会い系サイトで遊びの情事を繰り返していました。しかし、そんな彼女もある画家と出会い、本気の不倫にのめり込んでいきます。

 女性は結局、「本気の恋」しかできない!?

『昼顔』のふたりの妻のように、「現状の生活に不満はない」とは言いつつも、たとえば紗和の夫のように、性生活の放棄について、「どこの家庭でも同じ」「家族の愛情を感じているからこそだ。わかってほしい」などと弁明し、妻の寂しさには気づかぬふりをしていたり、利佳子の夫のように「どうせお前は何もできない」「俺の金で生きている」と見下した態度、発言をしてしまったり……。そんな夫との間に大きな“壁”を感じている方もいるのでは? 

そうなると、妻は「夫に本音で向きあうこと」をしなくなってしまい、「夫に期待しても無駄、夫の望むような妻でいるしかない」と諦め、本音を語らず、行き場のない虚しさを貯めこんでいた結果、自分をまっすぐに見てくれる男性が現れた瞬間に、その感情が噴出してしまうことも。

“昼顔妻”とは、平日昼にだけ遊びの情事を楽しむ妻を指した言葉です。ドラマ『昼顔』でも、本来はそんな“余裕の昼顔妻”だった利佳子も、最終的には「女には遊びの恋なんてできない」「昼顔妻なんてどこにもいない」と悟っていきます。結局、「心」や「感情」を排除しては生きられないのが女性……ということなのかも!?

「結婚は責任」と考え、身体的快楽とも分けて考える傾向が強いとされる男性とは違って、女性は「心」が満たされない結婚生活に、いつしか価値や意味を感じられなくなってしまい、気がつけば家を飛び出していた……なんてことも他人事ではなく、起こりえるのかも(!?)しれません。

 大事なことはたった1つ! 結婚後も、心を通い合わせる努力を

ドラマ『昼顔』のふたつの家庭を反面教師に学ぶならば、永く幸せな夫婦で居続けるために大切なことは、たった1つ。「配偶者と向き合い、心を通い合わせる努力をし続けること」ではないでしょうか。慌ただしい生活の中、それが簡単なことでないのは承知ですが、相手のことをすっかり理解したような気になって、「今さら向かい合うなんて面倒だ」と逃げていたら、どんどん気持ちが離れていくのは、結婚前だろうと後だろうと、結局は同じなのかも!? 

ひと昔前は、多くが夫側の問題だったと考えられていた不倫ですが、今や男女関わらず起こりえる出来事。家庭を絶対に守りたいのであれば、妻側は「女性は遊びの恋はできにくい」という認識を持ち、安易にそうした関係に踏み込まない強い自制心が必要かも!? 夫側も、「失ってから相手の大切さに気付く」のではなく、普段から、一度きりの人生を捧げて自分と一緒になってくれた相手への感謝と愛情を忘れないでいること。そしてお互いに尊重しあい、本音で話し合える“夫婦の時間”を定期的に持つ工夫をすること等が重要と言えそうです。

(文/外山ゆひら)

※この記事は2014年09月23日に公開されたものです

SHARE