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雑学 ごほうび旅行

ヨーロッパは教育費がかからない!? 日本とヨーロッパの教育の違い・4選

マダムリリー

外国の男性

日本では脱ゆとり教育のもと、土曜日授業復活へと移行しつつありますが、OECD生徒の学習到達度調査で1位2位を独占したこともあるフィンランドでは“超ゆとり教育”がされているって知っていましたか。子どもの教育にはゆとりが必要なのか、それとも詰め込むべきなのかという議論はこれまでされてきましたが、実際にはそう簡単に説明のつく問題ではないようです。

そこで今回は、教育に力を入れている国として挙げられることの多いヨーロッパの先進国を例に、日本との違いを4つご紹介します。日本とヨーロッパの教育に優劣があるわけではなく、どちらもそれぞれの優れている点があることがわかると思います。

■教育費が安い

ヨーロッパの教育費は日本に比べて断然安く、教育費が全く必要のない国もあります。イギリス、ドイツ、フランス、フィンランド、スウェーデンでは高校終了までの義務教育期間は教育費が全くかかりません。ここでいう義務教育というのは“授業料”ではなく、教科書から鉛筆、ノート、給食代などの全てを含めた費用がタダという意味です。ちなみに日本では子ども一人を大学まで進学させるのにかかる費用は公立校のみに進学した場合でも約1千万円。私立校に通わせる場合はその倍以上かかると言われています。

教育費だけを単純に比較しても、ヨーロッパは“平等教育”が徹底されていることがわかります。日本ではいくら成績の良い子どもでも高校や大学の授業料が払えない場合は進学を諦めざるをえません。それに加え、日本はアメリカやイギリスに比べて奨学金制度が充実しておらず、日本では教育に占める公的支出が少ないのが特徴です。お金のない家庭の子どもでも「平等に学べる仕組み」が日本の教育制度では欠如していると言えます。

■個人に合わせた授業

日本と比べてヨーロッパではより「個人の学力に合わせた授業」を受けさせることに重きを置いています。そのため生徒の学力が周りの生徒と明らかに違う場合は、小学生から飛び級・落第させるケースが少なくありません。

学校の授業についていけないという理由で教室の友達と離れ離れにさせられるなんて可愛そう……と思う人もいるかもしれませんが、ヨーロッパ人は自分の学力に合っていない授業を受けなくてはいけないことのほうが可哀想だという見方をします。

例えば、フィンランドでは「教育の平等化」が徹底されています。学習に困難が生じている子どもに対しては、即座に特別支援教育によるケアが実施されます。とりわけ、低学年時を重視し、学習のつまずきの早期発見によって、学習困難の子どもの問題発生を最小限に抑えることに力を注いでいるそうです。誰もが“同じ”教育を受けることではなく、それぞれに違いがあることを認め、その違いに合わせて成長を促す支援をすることが教育であるという考え方が根付いています。

■先生が忙しすぎない

学校の教育現場に一番関わる先生たち。学校の先生たちの仕事内容にも日本とヨーロッパでは大きな違いがあります。日本の小学校や中学校ではヨーロッパに比べて学校行事が多く、入学式に運動会、授業参観、文化祭、餅つき大会に至るまで一年中たくさんの学校行事があります。それに加えて毎日の部活動やそうじの時間など、授業や勉強に直接関係のない仕事も全て「先生の仕事」です。対するヨーロッパの先生は単純に「勉強を教える人」という役割であり、その他のしつけや教育は家庭でするものという考え方が一般的です。

残業や部活動に忙殺される先生はほとんどおらず、スポーツや趣味に参加したい生徒は、地域の学習サークルに参加しています。様々な学校行事や部活動をするなかで育った私たち日本人からすると、あまりにドライな学校風景で味気ないと感じてしまいますが、先生の仕事量を減らし、その分授業の準備や学習に困難が生じている生徒への特別教育などに時間が割かれていると考えるとあながち悪いとは言えないようです。

■多様性を認める

日本の教育とヨーロッパの教育での一番の考え方の違いは『多様性を認めるか否か』であると思います。日本では生徒にみな同じ制服を着せ、校則も厳しく、まず見た目から“みんなと同じ”であることを強制されます。例えば、幼稚園に新しい園児が転入したときは、ほかの園児の輪に入れるよう働きかけ、「早くみんなに慣れましょう」と無理にでも集団生活に合わせようとします。

集団のなかに入ることこそが“善”だと無意識的に考えてしまう日本人ですが、個人主義的なヨーロッパではあまりこういった考えは見られません。例の園児の場合も、無理に輪に入れるのではなく、自然に入っていけるまで放っておくという幼稚園が多いと言います。

日本では「一年生になったら~友達100人できるかな♪」の歌にもあるように、集団とうまくやっていくことが良いという見方が強いですが、ヨーロッパではたとえ子どもでもそれぞれ性格や個性が違って当たり前だという考えが根本にあるように思います。

だからこそ、先に挙げた飛び級制度や落第などが珍しくないという現状に至ったのではないでしょうか。

■まとめ

ヨーロッパの教育のほうが優れているというように聞こえるかもしれませんが、“チームプレーや協調性を育む”という意味では日本のほうが優れているわけで、日本と欧州のどちらも一長一短だと言えます。土曜日授業を復活して授業時間を長くし、学力を上げるという単純な方法ではなく、これからの日本人はどんな力をつけていくべきかを考え、もっと教育の根本的な意識の改革から始めるべきなのではないか、と筆者は思います。

(マダムリリー)

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