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【女の嘆き】結婚する同僚を心から祝えない→「無理して祝福ムードに迎合しなくてもいい」

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

20代後半にさしかかると、少しずつ増えてくる職場での結婚報告。実は、この手の祝福ムードが苦手な人もいるのでは? 次々と結婚していく同僚たちの満ち足りた甘い新生活。そして結婚の気配すらない自分の相変わらずの毎日。不安や焦りを感じ、結婚する同僚を心から祝福できない……。じりじりと突き上げる焦りをひた隠し、顔で笑って心で泣いて乗り切るしかない!?

自分のプライベートが充実しているときや、やりたいことがあって結婚にベクトルが向いていないときは、まわりの誰かが幸せでも、それほどモヤモヤしないはず。つまり、自分の情熱を傾ける対象がないときほど、隣の芝生が青々として見えるということ。まずは、自分が打ち込めるものに力を注ぐのが一番の解決策ですが、それ以外のモヤモヤに対しては、いくつかの考え方ができそうです。

<女の嘆きへの処方箋>
●その1 無理して祝福ムードに迎合しなくてもいい
手放しの幸福というイメージが強調される結婚ですが、法的な婚姻関係になると、男女ともに自分の都合だけで動ける機会は減っていくのが現実。自分たちだけでなく、生まれてくる家族や親たちの事情、そして社会制度などが複雑に絡んでくるからです。しがらみの中でも自分らしく輝き続けるのは、独身のとき以上に大変なこと。その一方で、ひとりで生きているときにはない大きな喜びを得ることも。

結婚のお祝いというのは、そのような新境地を迎えた2人を見守り応援するということ。必ずしもお祭り気分で祝福する必要はなく、大人として失礼のない程度に祝福の気持ちを表せば十分です。

●その2 人生の種まき時期と、収穫時期の人を比べることはできない
人が幸せを掴んでいくのを見て焦るときは、今の自分が人生のどんなステージに立っているかを考えてみましょう。キャリアアップのために自己投資する時期、独身の間にしかできない趣味を満喫する時期、恋愛も仕事もがんばらない休養期など、自分の人生の中にも波があるはず。だとすれば、幸せを迎える準備をしている“種まきの段階”にいる人と、一連の努力の結果を受け取る“収穫の段階”にいる人とを、単純に比べることはできません。今、手にしていないものに注目するのではなく、自分の幸せのために「今、何ができるか。何をしているか」に目を向けて。

●その3 結婚を呼び込むためのモード転換をしてみる
結婚したいのに一向にその気配がないという人は、自分の生活パターンを見直すのもひとつの手。今は適当な相手がいなくても、「もし、誰かと一緒に生活をするとしたら?」というシミュレーションをしてみると、いかに自分が“おひとりさまモード”で生きているかを痛感することも。

突然、幸せがふってきたように見えるあの子にも、実は結婚に向けてのモード転換期があったかもしれません。たとえば、自分と彼の健康のために自炊生活をはじめたり、2人の関係をよくするためのコミュニケーションを研究したり、結婚資金として貯金を続けたり。未来の“おふたりさまモード”を少しずつ現実にしていくなかで、結婚という結果がついてきたのだとしたら? 羨ましがっている暇はなさそうですね。あなたもできることから結婚へのモード転換にトライしてみて。

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2014年07月08日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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