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山田 優さんの結婚式に学ぶ”家族の絆を紡ぐ演出の極意”

数多くの著名人の挙式プロデュースと司会を務め『人生のステージが変わる、私にも出来るリアルエピソード 心にしみたセレブウェディング』(主婦の友社)の著者である長谷川高士さん。第1回目は、女性たちの憧れの的にもなったあの大物カップルの挙式エピソードから、セレブ婚に学ぶ、?ふたりらしさとおもてなし精神あふれるパーティーのつくり方?をマイナビウエディング編集部が長谷川さんに伺いました。

2012年10月に結婚式を挙げたモデルの山田 優さん。優さんの結婚式でとくに印象的だったのが?家族への想いをカタチで表現する?という点でした。例えば、結婚式で、優さんのお母さま、山田美加子さんから優さんに手渡された指輪。それはお母さまが小さい頃におじいさまから贈られたゴールドのベビーリングをリメイクしたものでした。母から娘へ大切なジュエリーが受け渡されるそのシーンは列席者の感動を誘ったのです。
 今回は、こうした家族との絆を感じられるおすすめの演出やアイディアをご紹介したいと思います。

家族との絆を表現する演出アイディア5

【その1】結婚準備を親と一緒に楽しむ

「結婚式のことはふたりに任せるわ」とおっしゃる親御さんがほとんどだと思いますが、本意は「自分たちも一緒に関わってみたい」と思っている方が多いものです。結婚を誰より喜んでいるのに、「口出ししては申し訳ない」と遠慮しているその思いを汲んで、ドレスの試着に誘ったり、引き出物を一緒に選んでもらうなど、さりげなくご両親を巻き込んでみてください。結婚前に親御さんと過ごすひとときは何よりの親孝行になるはずです。

【その2】家族ならではのサプライズを用意

披露宴で、親から新郎新婦へ、新郎新婦から親へそれぞれサプライズの演出を用意するというのはいかがでしょうか。例えば親からは母子手帳や小さいころの思い出の品を映像で紹介。新郎新婦からはそれぞれが小さいときに親と一緒に聞いた曲を集めたオリジナルのCDをつくり、BGMで流す。それぞれが内緒で作ったその内容は、ゲストの興味も引きますし、間違いなく共感を得られ、感動を誘うことでしょう。

【その3】父親との絆を感じられる演出も取り入れる

一歩引いて見守りがちなお父さまにもぜひ、スポットライトを当ててほしいものです。以前、司会をした披露宴で、還暦を迎えたお父さまに赤い野球のグローブをプレゼントした新郎新婦がいらっしゃいました。そして、お父さまと新郎とで会場内でキャッチボール。実はそれまで父子の関係がぎくしゃくしていたとか。何度かボールが行きかううちに、ふたりは照れた顔からやがて笑顔に?。今でも忘れられない光景です。ほかにも、披露宴でお出しするお酒の銘柄を両家のお父さまに決めて頂くのもおすすめです。司会者に両家のお父さまこだわりのセレクトだと伝えることもお忘れなく!

【その4】新郎から母親への感謝を伝えるシーンを盛り込む

「花嫁からの手紙」があるなら、同じように新郎からご両親へ感謝の想いを伝える場面があってもいいのではないでしょうか。ただでさえ、息子というのは会話が少ないもの。話すのも、話されるほうも照れくさいかもしれません。でも、結婚式というのはそれを後押ししてくれる場でもあるのです。家族や親族、幼い頃からの友達、そして花嫁がいるからこそ、語ることのできる息子から親への感謝の想い。このチャンスはおそらく人生でそうないはずです。自身の言葉でぜひ、親御さんへの想いを伝えてください。

【その5】自分の成長を見守ってくれた方々への配慮も忘れない

打ち合わせをしていると、ぜひ出席してもらいたいゲストに「おじいさん」「おばあさん」と挙げる新郎新婦がとても多いんです。そして当日、孫の晴れ姿を涙を流しながら、ご覧になっているその姿に、温かな気持ちになるものです。あるとき、「デザートブッフェにおばあちゃんが大好きな桜餅を入れてもらったんです」とおっしゃるご新婦がいました。お楽しみのデザートタイム。「小さい頃、おばあちゃんの家で食べさせてもらった桜餅の味。今でも忘れられません」とナレーションを入れました。司会者席からおばあさまの席は見えませんでしたが、ご新婦の気持ち、きっと届いたと思います。結婚式は自分の人生を振り返る節目でもあります。ご両親やご家族など、自分の成長を見守ってくれた方々々への感謝もぜひ何かの形で表現してみてください。

※この記事は2014年06月02日に公開されたものです

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