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今にもポキッと折れそう「トロールの舌」と呼ばれる不思議な岩!?

北欧には、まるで岩があっかんべーをしたように見える場所があるのだとか。岩の形があっかんべーとは一体……? フィヨルドが造形する不思議な絶景スポット「トロールトンガ」を紹介します。

■トロールの舌が伸びてできた?

トロールトンガは、「トロールの舌」という意味の言葉です。トロールというのはノルウェーの妖精のこと。ノルウェーではいまだにこのトロールがいると信じている人が多いそうで、何か物がなくなったりするとトロールが持っていったと本気で思う人も多いとか。ちなみにとなりのトトロのモデルも、この北欧の妖精、トロールなのだそうです。

トロールトンガは、そんなトロールがあっかんべーをしたように、舌を伸ばしているように見えることから、トロールの舌(トロールトンガ)と呼ばれています。

■ノルウェーのトロール伝説って?

となりのトトロのモデルというトロール。きっと子どもが大好きで、心優しい妖精にちがいないなんて思ってしまいそうですが、ノルウェーの人たちが信じるトロールは、もうちょっと怖い存在のようです。特に子どものしつけで、「トロールが来るよ」と言うと子どもはとてもよく言うことを聞くとか。

それというのもノルウェーで信じられているトロールの姿は、髪の毛をボサボサに牛のしっぽ、長い鼻という、なんとも薄気味悪い格好の妖精なのです。となりのトトロとは、ちょっとちがいすぎる!? 子どもが「トロールが来る」と言われると、おびえて言うことをよく聞くのも、なんとなくわかります。

■トロールトンガまでの道のりは遠い!

トロールトンガは崖ですが、いわゆる断崖絶壁というものではなく、トロールの舌にあたる突き出した一枚岩の部分だけが、崖からはみだした形になっています。その一枚岩の下には大きな空間が広がっており、ぞっとすること確実です。

あまりに危険な場所なので、トロールトンガを訪れるなら6~9月の暖かく、雪のない季節に行くのがよいそうです。さらにはトロールトンガまでは片道4時間かかるため、朝から登らないと帰りに下山するのが大変です。さらに日帰りとはいえ長丁場の登山になるため、コンパスや地図、悪天候や長距離登山にも耐えうる格好等はもちろん、現地に詳しい方と一緒に登るのがオススメです。

一度行くと、その絶景と危険さに病み付きになるかも!? 機会があれば、ぜひ入念な下調べと準備と共に、トロールトンガを訪れてみてくださいね。

(c) Reisemal Hardanger Fjord/Terje Nesthus

(ファナティック)

※この記事は2014年05月09日に公開されたものです

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