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職場で受けたありえない指令「明日から異動」「残業代もらっているやつが有給休暇なんて取るな!」

社会人ともなると、勤め先で無茶な辞令や指示を受けることもあるのではないでしょうか。会社勤めに気苦労はつきものと分かりつつも、思わず「そんなの理不尽だ!」と声を上げたくなるような時もありますよね。今回は、そんな社会の荒波の中で生きる3名の社会人男女に、「職場で受けたありえない指令」について聞いてみました! 

●急な異動命令が続いてうんざり!

鈴木優子(仮名)・28歳 飲食店接客業

某居酒屋店でホールスタッフとして働いているのですが、とにかく異動がめちゃくちゃ多いんです。1年ほど前のことなのですが、いつものように勤務を終えてお店を出ようとしたら、店長から「明日から東銀座の店舗に異動になったから、こっちの店には来ないでね」と言われ、一言で異動が決定しました。異動した先では、店長が大学を卒業したばかりの新人で、店内はかなりあたふたした状態だし、他のスタッフとも連携がとれずにさんざん。それもしばらく経つと慣れてきたのですが、2週間ほど経ったある日、今度は「明日から所沢店に行ってね」と本部から直々に辞令が。「まだちょっとしかいないのに!」と激昂しそうなのを何とかこらえました。飲食店の勤務ってブラックな印象を持たれがちですが、もともと接客業が好きなので、仕事は毎日楽しいです。でも、度重なる異動にはこりごり! いいことと言えば知り合いが増えることぐらいですかね……。

新しい環境に慣れるのって、結構時間がかかりますよね。心の準備もあるし、異動の時は早く知らせてほしいものです。色んな店舗の賄いが食べられるのはちょっとうらやましい気もしますけどね……。 

●問答無用で契約期間を延長された!

大島里美(仮名)・25歳 日本語講師

大学卒業後、中国河南省の大学で日本語講師として働くことになったのですが、赴任した直後にとんでもない出来事が。海外で仕事をするためには「就労ビザ」が必要なのですが、「大学講師なのに最終学歴が学部卒なのはおかしい」という理由で現地の行政機関に受け付けてもらえず、ビザが発給されなかったんです。そうしたら、勤務先である大学の事務局から「当分は観光ビザで仕事してネ」と言われてしまいました。違法就労がバレたら高額な罰金を払わなければいけないので、駅やホテルでパスポートを提示するときには、いつも戦々恐々! 半年後にようやく就労ビザが降りたのですが、大学側から「半年間就労ビザがおりなかったので、契約期間も半年伸ばしましたヨ」と意味不明のお達しが。半ギレになって抗議しましたが「上が決めたことだから仕方ないネ!」の一点張り。おかげで、本来なら今頃日本に戻ってきているはずなのに、なぜかまだ中国で働いています。長くこっちにいすぎたからか、すっかり今の生活に馴染んでしまい、現地の人は私が日本人だと言っても信じてくれません(笑)

こちらはかなりレアケースですね。日本で務めていたらまずありえない出来事でしょう。早く日本に戻れるといいですね! 

●無茶苦茶な上司の命令にブチ切れ

小野正さん(仮名)・32歳 医療系営業職

僕の部署にいる上司は無茶苦茶な物言いをする人で、社内でもある意味有名人。僕は2年前から今の部署で働いているのですが、異動初日に寝坊して遅刻してしまったんです。するとその上司が激昂して、「遅刻した罰として坊主にしろ!」と、初日早々とんでもない命令を下してきました。遅刻してきた僕も悪いし、とりあえずはおとなしく命令を聞くことに。でも、ただの丸坊主だとちょっと格好悪いので、少しばかりラインを入れたんです。そしたら、上司は「俺は丸坊主って言ったんだ。その髪型だと、ただのオシャレじゃねーか!」とブチ切れる始末。そんなに怒らなくてもいいのに……って感じですよ。この前は、有給休暇をとろうとしたら「お前いつも残業ばっかりしてるだろ! 残業代もらっているやつが有給休暇なんて取るな! 有給返上して残業手当の分を埋めろ!」と言ってきました。「その理屈はある意味、筋が通ってるのかな?」と妙に納得してしまいそうになりました。まあ、有給は何食わぬ顔でとってやりましたけどね!

確かに上司も無茶苦茶ですが、初日に遅刻したこちらの方もかなり肝がすわっていますね。

度を超えた辞令や命令にはNOと言いたいところですが、悲しいかな、勤め先や上司からの言葉だと中々断れないのが現実のよう。せめて自分が上司になった時には、部下の気持ちを汲んであげられる人になりたいですね。

(松原麻依/清談社)

※この記事は2014年02月28日に公開されたものです

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