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貢いでしまう女たちの実態「彼の夢を応援するため」「母親のような気持ちになっていた」

男性に貢ぐ女性恋人のためなら、できることは何でもしてあげたい。これは恋する女心として、共感できますよね。しかし、「何でも」がお金のことにだったら……。どういうわけか「貢いでしまう女たち」に経験談を語ってもらいました。

■頼られるとうれしくて(イヨさん/34歳/小売店)

「20代のころにつき合いはじめた彼氏に、かなりのお金を貢いでしまいました。彼氏は私より3つ年下のフリーター。私は新卒で採用された今の職場に勤めていて、それなりに安定したお給料をもらっていたんです」

イヨさんは合コンでこの彼と知り合ったそう。見た目がタイプだった上に、趣味も合って話が弾み、何度かデートを重ねたのち、つき合うことになったとのこと。

「彼はひとり暮らしで、生活は決して楽ではなさそうでした。最初は彼がデート費用を出してくれていたんですが、彼がお金に困ることになってはかわいそうだと思い、次第に私が支払いをする回数が増えていきました」

彼氏も抵抗したそうですが、それでもイヨさんが出し続けていると、いつしかそれが当たり前に……。

「母親のような気持ちになっていたんだと思います。デート代を出すだけではなく、彼に似合いそうな洋服やアクセサリーを見つけたら、迷わず買ってプレゼント。ときには、彼から『コレ欲しいんだけど……』と催促されることもありました。お給料は毎月半分以上彼のために使い、貯金はまったくできない状態。

そんな生活を約1年半続けて、貢いでしまった金額は想像したくもないです。とは言っても、当時は貢いでいるという感覚はなく、『彼の助けになっている』程度にしか思っていませんでしたが……」

その後、彼の浮気が発覚。それをイヨさんが責めると、いとも簡単に振られてしまったそうです。その浮気も、実はかなり前からだったとか。「そこで初めて、『私はいいように貢がされていたんだな』と気づきました。『彼を支えている自分』に酔っていた私も悪かったんでしょう」とイヨさん。勉強代は、高くついてしまいましたね……。

■夢のためなら……(チエさん/29歳/不動産)

「つき合いはじめたころは会社勤めをしていた彼ですが、突然会社を辞め、まったく別の業界に転職したいと言い出しました。そのためには資格が必要だから、しばらく勉強に専念すると……」

チエさんは恋人として、そんな彼を心から応援。彼も毎日勉強に明け暮れる日々が続きました。

「一度目の試験は不合格。次の試験に向けてがんばると彼は言いました。私はそんな彼の生活が心配で。アレやコレやと世話を焼きました。今思えば、それがダメだったんですよね。勉強のための本、生活雑貨、趣味の物など、どれもひとつ一つはちょっとしたものでしたが、彼から『買ってきて』と頼まれることが増えたんです」

最終的に、彼のお願いは「生活費がキツイから、お金を貸して」になっていったそう。要求される金額は毎回数千円程度なので、チエさんも彼のためなら、とお金を渡しました。

「私もお金にゆとりがあるわけではなく……。あるとき、『アルバイトしたら?』と言いました。そしたら彼が、『バイトしながらでは受からない。俺の夢が理解できないなら、チエとはもうつき合えない』と。そう言われてしまったら、別れたくない私はお金を出し続けるしかありません。彼の貯金はほとんど底をついていましたので、私が養っているような状態でしたね」

チエさんは彼との結婚を考えて、結婚資金として200万円ほど貯金していたそうです。しかし、彼の生活を支え続けるうちに、そのほとんどを使い切ってしまいます。

「結局2回目の試験もダメ。ズルズルと同じような生活を続けていたら、不審に思った親に問い詰められました。事情を話したら泣かれてしまって……。親の泣き顔を見て、やっと自分の間違いに気づくことができました。『彼の夢が叶ったら、結婚して幸せになれる』と思っていましたが、それが大きな間違いだったんですよね」

ご両親はお金を返してもらえと言ったそうですが、当時の彼氏に返せるお金などないことは、チエさんが一番よく知っています。お金はあきらめ、チエさんは彼氏の元を去りました。

イヨさんとチエさんに共通して言えるのは、「貢いでいる」という意識がないこと。「彼のため」「2人のため」にがんばっているだけなんですよね。誰もが「貢ぐ女」になり得る可能性を秘めているのかも。あなたは大丈夫ですか?

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2014年02月23日に公開されたものです

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