ポイントは「BAA」マーク! 安全な自転車ライフを送るためにチェックすべきこと3つ
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生活の足として、安定した人気の自転車。自動車よりも気軽に乗れて、ちょっとした運動にもなるなどメリットがある一方で、自転車に関する事故があるのも事実。
自転車の安全利用促進委員会が調査した「主婦の自転車利用に関する意識調査」(2013年12月実施)によると、「自転車に乗っているときに事故にあった(あいそうになった)・起こした経験がある」という主婦は47.4%と、約半数もの主婦が自転車を利用しているとき、危ない経験をしていることが判明。
また、2013年12月1日(日)に施行された「改正道路交通法」について、正しく理解している主婦は38.8%に留まり、自転車にまつわるルールがまだまだ知られていないという事実が明らかに。
そこで、マナーやルールなど、「自転車の安全」について正しい情報を再確認すべく、先日都内で開催された「自転車の安全利用促進委員会」セミナーに参加してきました!
自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんは「自転車の安全」について、「自転車の事故を防ぐためには、やはりルールやマナーを知っておくのは大事」と説明。加えて、万が一のとき「ブレーキが効かない」などのリスク軽減のためにも、「ルールやマナーを守って走るのと同じくらい“安全な自転車”に乗っているかどうかが重要」とも。
具体的な“安全な自転車”について、遠藤さん曰く「まずは、きちんと走って止まれる自転車を選びましょう」とのこと。でも、“きちんと走って止まれる”自転車を見た目だけで判断するのは難しいですよね。そこで、遠藤さんが教えてくれた目印が「BAAマーク」というもの。
「BAAマークは、シティサイクルを中心に、サドルの下の縦パイプ部分に貼付されているもので、耐久性やフレームの強度、ブレーキの制動性能がしっかりしているかなど、自転車の安全性を示すマークです」(遠藤さん)
BAAマークが貼られるのは、厳しい約90箇所もの検査項目をクリアした自転車だけ。つまり、BAAマークが貼ってある自転車は、そうでない自転車に比べて安全性が高いということなんです。また、BAAの基準は環境にも配慮し、環境負荷の高い物質の使用削減についても規定されています。
安いから、デザインが気に入ったからといって、これまで自転車を選んでいた人は、安全のためにも、BAAマークがあるかどうか確認してから選ぶといいかもしれませんね。
さらに遠藤さんは、「壊れたら新しいのを買えばいい」と、自転車を使い捨て感覚で使っている人が増えたと指摘。そのため、本来必要なメンテナンスが行われず、事故の可能性が高まってしまうんだとか。
公益財団法人シマノ・サイクル開発センター 自転車博物館事務局長・学芸員の長谷部雅幸さんは、「自動車にも車検があるように、安全に運転するためには自転車にも定期メンテナンスは必要」と解説。何もないと思っても半年に一度はサイクルショップで整備をするといいそうです。
今回のセミナーで講演を行ったみなさんが口をそろえて言うのが、「自転車は生活用品でなく“乗り物”であるという意識が薄い人が多い」ということ。
そうならないためにも、「自転車のルールやマナーはしっかり守る」、「安全な自転車を選ぶ」、「定期的にメンテナンスをして使い捨てにしない」という3つのポイントはしっかり押さえておきたいですね。
みなさんも、今一度、自転車という乗り物を見直して、安心・安全な楽しい自転車ライフを送りましょう!
◆自転車の安全利用促進委員会
http://jitensha-anzen.com/
(立原麻里)
※この記事は2014年02月14日に公開されたものです