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お世辞は一回だけ言うより、何回も言う方が効果が高い

あなたは、お世辞を言いますか? 円滑な人間関係を築くために、適度なヨイショは必要不可欠です。でも、見え見えのお世辞にかえって相手が機嫌を損ねてしまうなど、なかなかうまくいかない。お世辞のコツってあるのでしょうか?

【彼のお世辞から隠れた心理が分かる「同意するお世辞は、あなたに好かれたい」】

心理学者M・シェーラーの説

アメリカの心理学者であるM・シェーラーは、人間の感情を身体的条件・精神的条件の2つに分け、この2つの側面がどのように配分されるかによって、感情に4つの層ができると考えました。つまり、全く同じ内容のお世辞を言われても、そのときに置かれた状況によって、受け取り方がまるでちがってくるということです。

ちなみに、4つの層とは次のようなものです。

「第1の層」

肉体を刺激することによって感じる感情。痛みや快感などです。

「第2の層」

充実感、倦怠感、緊張感など、体全体で感じることのできる感情です。

「第3の層」

感情といえばこの第3の層を指します。日常生活の中で頻繁に感じる、喜怒哀楽のことになります。

「第4の層」

宗教的な喜びや平和など、崇高ともいえるような感情。感情の最上層部となります。

このうち、お世辞を言うことで相手の感情にゆさぶりをかけたいのなら、第2、第3の層にアプローチするのが最も効果的です。

自我意識の強い人ほどお世辞に弱い

「自我意識」とは、この世に自分が確かに存在している、自分はこの世で唯一無二の存在であるということを認識する意識のことです。簡単に言えば「自分大好き」というところでしょうか。このように、自分という存在を強烈に意識している自我意識の強い人には、お世辞がとってもよく効くのです。

考えてみれば当たり前ですね。「自分を認めてほしい!」と思っている人に「あなたはすごい人ですね!」と言ってしまうのですから、自尊心を満足させないわけがありません。「この人は自分を認めてくれている」という思いが、あなたへの評価をグンと上昇させるのです。

お世辞は何度も言って相乗効果を狙おう

それでは、お世辞の効果をより高めるために、一体どのようなことに気を配ればいいのでしょうか? 何度も「好き」と言われているうちに自分も相手のことを好きになってしまうことがあるように、言葉というものは繰り返し言い続けることで相手に強烈な印象を与えることができます。

お世辞も例外ではありません。一度サラっと「おキレイですね」と言われただけでは印象が薄くても、顔を合わせるたびに「あなたは本当にキレイだ」と言われ続けていれば「私って、そんなにキレイなのかしら」と相手もその気になるものです。

いつも人に見られ、評価され続けている芸能人がどんどんあかぬけていくのも、こんなところに秘密があるのかもしれませんね。

※この記事は2014年01月29日に公開されたものです

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