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敵対関係にある相手と仲良くなれる方法とは?「第三者を介して依頼する」

ビジネスの世界では、できる限り「敵を作らない」ことが鉄則といわれています。というのも、現時点では敵対関係の相手であっても、情勢の変化によっては味方に引き入れる必要が出てくる場合があるからです。それでは仲たがいした相手との関係を修復する方法を述べてみましょう。

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心理学者によるサマーキャンプの実験

米国の心理学者シェリフらは、少年のサマーキャンプを利用した集団行動の心理的実験を行いました。集団を二つのグループに分け、ある目標を設定してお互いのグループを競わせることによって、少年たちの感情の変化を観察したのです。

すると、グループ内での連帯感は高まったものの、対抗するグループへの対抗心は次第に敵対心へと変化していったのです。

グループに芽生える連帯感

シェリフのサマーキャンプ実験では、グループの対抗戦のあとに、2つのグループが共同して行わなければならない、もっと大きな作業を設定しました。すると、それまで敵対関係にあったグループのメンバー同士が、同じ作業をすることで敵対心が消え、仲間としてお互いを認め合うようになっていったのです。

このことは、グループで作業する内容の大きさに応じて、個人間の感情が変化することを示しています。

大きな仕事は個人の感情を打ち消す

シェリフの実験で判明したのは、「人間同士には、共通した目的を持って行動する際に連帯感が生まれる」という原則です。このことから導き出されるのは、人間関係の感情的ないざこざは、集団で成し遂げる大きな作業や仕事の前では、個人の感情などが些細なことであるという心理を理解することが大切だということです。

第三者を介して依頼する

敵対関係にあり、感情意的なしこりがある個人やグループを味方に引き入れるには、同じ目的のプロジェクトを遂行することが最も適切な方法です。個人同士が気まずい仲であれば、利害関係のない第三者を介して同じ目的のプロジェクトを立ち上げてもらう工夫をするのもよい方法でしょう。

その際、相手の力が必要であると依頼するやり方が効果的です。人は、自分が頼りにされているときには相手もむげに断れないものだからです。

※この記事は2014年01月21日に公開されたものです

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