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数字の使い方で負担を軽く感じさせる方法「タウリン1,000mgと1g」「アルコール0.00%」

社内の企画会議で、自分の提案をどうしても通したい場合などがそれにあたります。そんなときに、数字をうまく使うことで、説得力がぐんと増すという実に効果的な方法があります。「数字には弱い」という人のために、上手な数字の用い方を以下に解説します。

【「数字は苦手」が一転! 経理の仕事に手応え】

数字と単位で具体的イメージを作る

物事を相手に伝え、内容を納得してもらわねばならないというシチュエーションは、社会にはたくさんあります。企業が自社の商品やサービスを消費者に訴求する場合には、広告によってより目立ち、かつ内容がすぐに理解できることが求められます。

さまざまな状況下で、訴えたいことが的確に相手に伝達できるためには、その事象の具体性が要求されます。どのような提案や広告であっても、相手に具体的なイメージが伝わらなければ意味がありません。相手に具体的イメージを想起させるには、必ずと言ってよいほど「数字」が用いられます。

数字には単位が付いており、この数字と単位との組み合わせによって、それを見た人のイメージが明瞭になってくるという構図です。

単位を変える数字のマジック

例えば、栄養ドリンクの広告において「タウリン1,000mg配合!」とキャッチコピーをよく目にすることがあると思います。おそらくほとんどの人は「身体に良いタウリンという成分がたくさん入っているらしい」と感じることでしょう。

しかし、これを単位を変えて「タウリン1g配合!」としてみたらどうでしょうか?1,000mgと1gは同じ分量なのですが、受けるイメージはかなり異なります。

数字には、「マジック」といってもよいほど不思議な効果を生むことがあります。それは、表現の仕方によって、対象物を大きく見せたり小さく見せたりすることができるという点です。単位を変えることによって、当然ながら数字は変わるので、広告戦略時に商品を大きく見せるのか小さく見せたいのかで、選択する単位が変わってくるというわけです。

「0.00%」という表記の意味

ノンアルコール飲料の広告では、「アルコール0.00%」という表現が目立ちます。この広告には二つの特徴があります。まず、「アルコールは入っていません」と表記しても分かるのに、あえて数字を表記していることで、真実性を持たせるという効果を生んでいます。

第二に「0%」でもいいはずなのに、小数点第二位まで表記することで、「アルコールを全く含まない」ことを強調する効果があるというわけです。

※この記事は2014年01月06日に公開されたものです

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