自分に語りかける時にリアクションを加えると記憶力がアップする
自分と周囲の人を見比べて、「自分は記憶力が悪い」と嘆いていませんか? 記憶力がいい人が必ずやっていることに、「内言語法」という方法があります。それを意識するだけで、記憶力が悪いと感じやすい人でも、記憶力が高まる可能性があるようです。
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その方法をご紹介いたします。
「内言語法」とは
内言語法とは、いつもやっている「自分への語りかけ」のことです。例えばお母さんがスーパーや台所で、「今日の晩ごはんは何にしようかしら」とか「確か冷蔵庫にアレが残ってたわね」とか、とかブツブツつぶやいているのを見たことはありませんか?
あれも立派な内言語法です。自分の内側に語りかけることで、記憶を引き出そうとしたり、記憶を焼きつけてより思いだしやすくしようとしたりしているのです。
自分に語りかけるとなぜ記憶力が良くなるの?
自分の内側に語りかけると記憶が引き出しやすくなったり、または記憶が脳裏に焼き付きやすくなったりするのは、「記憶」が決してひとつの情報として蓄えられてはいないからです。例えば文章なら「文字」だけでなく、文字から感じとった印象や感情、そのときに感じた香り、そのときに聞いた音など、さまざまな情報と結びついて蓄えられています。
内言語法は、そんな風にさまざまなものと結びついた記憶を、自分にいろいろなことを問いかけたり、つぶやいてみたりすることで、いろんな種類で蓄えられている情報を引き出すきっかけを探ったり、自分の思考を誘導することで、「自分にとって、思い出しやすい記憶の棚」に整理して、情報を覚えたりすることができます。
また情報を覚えたいときには、「へえ、そうなんだ」とか、「ここはこうなってるのか」と自分のアクションを加えることで、「それを覚えたときに自分はどう思ったか」というひとつの情報を加えることになるため、今度思い出すときに「そういえば、あのときに『へえ』と思ったな」と、記憶を思い出す「きっかけ」をつくることができます。
覚えながら、積極的につぶやいてみよう
勉強をして何か覚えたいときには、覚えたいものに対してブツブツつぶやきながら、覚えるのがオススメです。特に「わかった!」とき、「なるほど」と思ったときなど、自分が内容を理解したときには、ちょっと大げさにリアクションをしてみると、記憶が思いだしやすくなります。
記憶力に自信がないなら、ぜひブツブツ内心でつぶやいてみましょう。
参考書の字面を眺めているだけ、ただ単純に情報を情報として覚えるだけでは、すぐに頭から離れてしまい、忘れやすくなってしまいます。どうしても物覚えが悪くて困っているなら、ぜひ内言語法を試してみてくださいね。
※この記事は2013年12月27日に公開されたものです