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契約社員の「おひとりさま」女子に、本当に必要な備えって?

花輪 まずはケガや病気で入院したときの医療費の負担をカバーしてくれる医療保険や、大きな病気やケガで長期間仕事を休んだときの収入ダウンをカバーしてくれる就業不能保険の加入を検討しましょう。医療保険は病気になってからでは加入しにくくなります。健康なうちにしっかり吟味し、必要であれば加入しておきましょう。一方、死亡保険は遺された家族の生活費を確保するためのものなので、おひとりさまの場合は無理に加入する必要はありません。

編集部 はちべえさんの場合、生涯シングルなら定年まで働きたいと考えているそうです。ただ、今の会社だと今後、仮に正社員になれたとしても、給与は今のままで上がらないため、貯蓄できないままの生活が続くのではないかと不安に感じているとか。

花輪 もし、一生おひとりさまで過ごすのであれば、年金の受給がスタートする65歳まで働き続ける覚悟をしておきたいところです。もちろん、60歳~65歳までの生活費を貯蓄でまかなうという選択肢もあるにはありますが、そのぶん貯蓄のペースを上げなくてはならず、負担が大きくなります。同時に、契約社員の場合、企業の業績が悪化したときに職を失うリスクは、正社員に比べて高くなることも念頭に置かなくてはなりません。もし、正社員になれるチャンスがめぐってきたら、たとえ、給与が上がらなくとも正社員になっておくのも、賢い選択のひとつです。

年をとっても働けるスキルを磨くのも、将来への備え

年をとっても働き続けるには、それ相応のスキルが求められます。現状の仕事の中でできることを増やしたり、専門性を高めたりするなどの努力が欠かせません。とくに契約社員の場合は40歳を超えたあたりから、仕事探しに苦労する人が増えます。収入アップにつながるようなスキルを磨くのは「今」だけではなく、「将来」にも役立ちます。こうした自己投資に予算を割くのも、おひとりさまの自衛策のひとつ。自分ひとりで人生の舵を取らなくてはいけないからこそ、しっかり備えておきたいものです。(花輪陽子)

※この記事は2013年12月10日に公開されたものです

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